重さ1トン、世界で最も大きなコインができるまで
西オーストラリアのパース造幣局が、直径約80センチ、厚さ12センチ強、純度99.99%という巨大な金貨を製作しました。これは現時点で世界最大の金貨です。コインとはいえ、重さ1トンに及び、もし下敷きになったら人が死んでしまうくらいの重さです。とても手で持ち運ぶことはできません。
World’s largest gold coin (100kg)
Perth Mint unveils world's biggest gold coin - ABC News (Australian Broadcasting Corporation)
ちなみにこの金貨が出来るまでは、2007年5月にカナダ王室造幣局が公開した、額面100万ドルのメイプルリーフ金貨が最大のものでした。重さ100kg、直径50cm、厚さ3cmで、純度は99.999%。
メイプルリーフ金貨の前は、オーストリア造幣局による1000オンス(31.103kg)のウィーン金貨が世界最大でした。
さらにその前となると一気にさかのぼり、豊臣秀吉が発行した天正長大判が、現存する中では表面積で世界最大の金貨とされていました。
そしてこれが今回新たに登場した世界最大の金貨。パース造幣局は1986年からカンガルーが描かれた金貨を毎年発行しており、これらはカンガルー金貨と呼ばれています。金貨の隣に立つのはパース造幣局のCEOであるEd Harbuz氏。
今回の金貨は、パースで28日から開かれているイギリス連邦の首脳会議に、エリザベス女王が出席したことを記念して作られました。金貨のもう片面にはエリザベス女王が描かれています。
下のムービーは、この金貨がどのようにして作られたかを記録したもの。
Perth Mint Makes World's Largest Gold Coin - YouTube
まずは金貨の意匠をデザインします。
そこから鋳型を製作。
鋳造用の鋳型が完成します。
これに溶かした金を注入。
金貨の原型が出来上がり。
さらにここから形を整えます。
表面を研磨し、光沢を出す作業。
こうして世界最大の金貨が完成しました。
現在、欧州の信用不安の高まりなどにより、通貨よりも価値の安定した金が、安全な資産として注目を集めています。世界的に金の人気が高く、価格も高騰している中、この世界最大の金貨も、オークションなどで販売されれば驚くほどの値段がつくことになりそうです。ちなみにこの金貨の推定時価は、10月29日現在で42億6000万円とのこと。
・関連記事
世界で最も価値の低い通貨トップ5 - GIGAZINE
チリの50ペソ硬貨にスペルミスが発覚、「CHILE」が「CHIIE」になっていたとして担当者がクビに - GIGAZINE
約17万円の訴訟費用を461kg分の硬貨で返済しようとした男 - GIGAZINE
・関連コンテンツ