2011年09月26日 09時34分取材

KDDIが2011年秋冬モデルを発表、WiMAXスマートフォン続々登場へ

本日、KDDIが2011年秋冬モデル発表会を実施しました。すでに一部のラインナップが公式サイトから流出していましたが、新機種や新サービスなどが充実した発表会となりました。

KDDIの田中孝司社長がスライドを使い、新機種や新サービスについて話します。

「ワクワク感！」をテーマに、この1年間でさまざまなことをやってきました

2010年秋冬モデルとして「IS03」が登場

「スマートフォンでもケータイ機能が欲しい」という需要を満たす端末となりました

ユーザーのニーズに合わせて多彩なラインナップが用意された、2011年夏モデル

「もっと自分らしいスマートフォンが欲しい」という声に応え、「INFOBAR A01」も登場

さらにユーザーの声に応えるべく、「Windows Phone IS12T」も登場。「スマートフォンを選べる」というワクワク感が生まれました

そして「サクサク使いたい」との声に応え「au Wi-Fi SPOT」＋WiMAXも

テザリングもできる端末の登場です。「ネットワークを選べる」ワクワク感

コミュニケーションを楽しめるSNSやスカイプも

音楽も聴き放題に

「お客さまの欲しい未来を叶えたい」＝ワクワク感

これからのauのコンセプトは「未来は選べる」というもの

2011秋冬はデュアルコアCPU搭載端末が4機種

ネットの利用時間が大幅に伸びた現状に対応

WiMAX対応端末は6機種に

月額利用料は525円、無料キャンペーンも実施

「HTC EVO WiMAX」は通信速度とテザリングがウリです

そして今回のラインナップはこちら

◆2011年09月26日 10時51分10秒
【速報】「HTC EVO 3D ISW12HT」超速攻フォトレビュー、デュアルコアCPUや裸眼3D対応WiMAXスマートフォン - GIGAZINE

◆2011年09月26日 10時00分32秒
【速報】「MOTOROLA PHOTON ISW11M」超速攻フォトレビュー、デュアルコアCPU搭載でWiMAX対応 - GIGAZINE

◆2011年09月26日 10時00分57秒
【速報】MOTOROLA PHOTON ISW11M超速攻ムービーレビュー、どこでもPCを実現するWebtopの実力は？ - GIGAZINE

◆2011年09月26日 10時02分00秒
【速報】「ARROWS Z ISW11F」超速攻フォトレビュー、HD液晶搭載の超ハイスペックモデル - GIGAZINE

◆2011年09月26日 10時08分21秒
【速報】「DIGNO ISW11K」超速攻フォトレビュー、超薄型WiMAXスマートフォンに - GIGAZINE

◆2011年09月26日 10時23分07秒
【速報】「Wi-Fi WALKER DATA08W」超速攻フォトレビュー、初の3G対応WiMAXモバイルルーター - GIGAZINE

◆2011年09月26日 10時15分01秒
【速報】WiMAX対応の「ビジネスタブレット -TOUGH- ETBW11AA」超速攻フォトレビュー - GIGAZINE

◆2011年09月26日 10時00分23秒
【速報】「AQUOS PHONE IS13SH」超速攻フォトレビュー、IS03のメモリ液晶を承継 - GIGAZINE

◆2011年09月26日 11時36分29秒
【速報】「MEDIAS BR IS11N」超速攻フォトレビュー、コンパクトで防水・防塵対応 - GIGAZINE

フィーチャーフォンも交えた多彩なラインナップです

◆2011年09月26日 18時14分09秒
「F001」フォトレビュー、7色展開で1300万画素カメラ搭載の防水・防塵モデルに - GIGAZINE

◆2011年09月26日 19時00分33秒
「URBANO AFFARE」フォトレビュー、高速駆動と使いやすさを追求 - GIGAZINE

アプリも充実

セキュリティ対策も抜かりはありません

さらにソフトバンクモバイルのホワイトプランに真っ向からぶつかる「プランZシンプル」を導入決定。月額980円でau同士の通話が無料（1～21時まで）になります。

◆2011年09月26日 10時00分58秒
【速報】KDDIが月額980円でau同士通話無料の「プランZシンプル」提供へ、対ソフトバンクに本腰 - GIGAZINE

auのこれからは、「未来を選べる」というフレーズに集約されます

◆2011年09月26日 15時08分33秒
デュアルコアも充実したKDDIの2011年秋冬スマートフォン、CPUとバッテリー容量まとめ - GIGAZINE

また、質疑応答ではKDDI版iPhone発売報道についてはノーコメントを堅持。大きな動きはいつか起こるのでしょうか。

◆2011年09月26日 10時58分53秒
【速報】KDDI田中社長、iPhoneの発売報道に再び「ノーコメント」回答 - GIGAZINE

◆質疑応答

フリー神尾：
3点お聞きします。1点目は、WiMAXのオフロードの効果について。HTC EVOでユーザーのトラフィックのオフロード効果、WiMAXへの移動は何％でしょうか？また、これからWiMAXスマートフォンを増やされるわけですが、全体のトラフィックの何割を移行したいとお考えですか？

田中：
まずEVOのWiMAX利用率は8割くらいです。そのうち実際オフロードが全体のトラフィックでどれくらいかということですが、手持ちにデータがなく即答できませんので、今後その結果が出てきた段階でご紹介出来る時が来ると思っています。

今後どれくらいオフロードしていくかというところでは、WiMAXオンリーでは見ておりません。2013～14年になると、3Gも含めたトラフィックは、半分以上は3G以外にオフロードしなくてはならないと思っております。Wi-Fiだけでなく固定の回線もあります。オフロードのためのいろいろな施策を進めていくことになるかと思います。まだまだネットワークに余裕があるので現時点では心配をしていませんが、現時点ではこのように考えております。

フリー神尾：
2点目は、先日の台風で大規模システム障害が起こり、6時間以上障害が起こっていたのですが、その原因は何で、どういった再発防止策を採られるのでしょうか。また、WiMAXの信頼性をどうやって確保していくのでしょうか。

田中：
私はUQコミュニケーションズの会長もしておりますので、知る限りのことをお話しますと、台風が近づいてきて、ユーザーさんのアクセスの割合が通常の9倍にふくれあがりまして、申し訳ないのですがバグがありました。そこで高トラフィックにおける輻輳コントロールが甘くてシステムダウン、現在対処しているところであります。

なぜここまでトラフィックがふくれあがったのかは見えておりませんが、そういった部分のバグの対処をしています。本当に多数のお客様にご迷惑をかけたことをお詫び申し上げたいです。

フリー神尾：
3点目。「選択」がひとつのキーワードでラインナップが出てきて、販売点のサポート力が心配になってくるわけですが、販売店さらにはコールセンターの対応力の向上はどのように図っていくのか。一般のお客様に対して行える体勢になっているのか。

田中：
われわれの品質、サービス品質の非常に需要なパラメータであると認識しておりまして、並行してトレーニングを続けておりますし、固定電話の経験もありますので、培ったノウハウをできるだけショップやコールセンターにフィードバックし、「未来を選べる」という要望にお応えしていきたい次第です。

フリー井上：
今回の秋冬ラインナップですが、EZweb対応機種が法人含め3機種しかありません。「選べる」というキャッチコピーの割にフィーチャーフォンが少ないと思うのですが、御社はフィーチャーフォンは減らしていくのでしょうか。

田中：
われわれは「お客様が何を望んでいらっしゃるのか」という調査をかなりやっておりまして、多数のお客様がスマートフォンの方に完全にシフトしていらっしゃると実感しています。逆に言いますと、スマートフォンのラインナップの中にさまざまなバラエティを作って欲しいという要望があると認識しております。

この後数年たつとフィーチャーフォンの割合は3割行くか行かないかというところになるのではないかと考えています。一度スマートフォンを使うと元に戻れないということの現れでありますので、スマートフォンの中のきめ細かな機能にどれくらい対応できるかが課題だと思っています。

日経新聞：
プランZシンプルについてお聞きしたいのですが、12年3月期の数字を折り込んでいると思うのですが、減収への影響は？そして設備への影響は？

田中：
減収・減益両方だと思いますが、われわれキャリアはすでに家族割もやっておりますし、指定通話定額などそれなりにやってきています。今回もう一歩踏み込んでプランZを提供いたしますが、現実的な話として普及が進んでおりますので、その幅としては大きなものではないとお考えいただければと。

音声側の設備のことと思いますが、こちらも実はまだ設備は十分ありますので、これによる通話時間、通話回数増については設備的なインパクトはほぼないという理解でお願いいたします。

日経新聞：
なぜこのタイミングでこのプランを発表されたのでしょうか。なぜもっと早くお出しにならなかったのか？

田中：
ずっと検討をしておりまして、秋冬のタイミングで出すのが一番いいのかなというのが本音のところです。逆に言いますと、指定通話定額などの浸透がある程度進んでおりますので、業績面のインパクトという意味ではそれほど大きくないため、このタイミングがベストだと考えます。

日経新聞：
iPhoneについては？

田中：
たぶん私がこれからお話することは想像ついているかと思いますが、申し訳ないのですがノーコメントにさせていただければと思います。申し訳ありません。

毎日新聞：
auは今のところ純増数は3位、4位と劣勢にあります。SoftBankは端末、ドコモは回線という各社の強みがありますが、WiMAXスマートフォンに対しては、ドコモもXiスマートフォンを出してきます。どのようなところからauは逆転していくのか。iPhoneのこともあるのかもしれませんが、どうやって逆転するかという戦略をお聞かせ下さい。

田中：
純増数の話かと思っていますが、ご質問の方と理解が違うのは何かと言いますと、携帯やスマートフォン含め、「勝てるようにしたい」という思いでこの1年間頑張ってきました。その指標として現れてくるのがMNPだと思っておりまして、これにつきましては流出が少なくなってきておりまして、何とか流出が止まるくらいまで持ってこられたのかなと思っております。

純増数という意味ではモバイルルーターやフォトフレームなど、MNPが関係ないデバイスで頑張らなくてはならないと思っています。スマートフォンの戦いという意味では戻せてきたのでは。WiMAXルーターも出していきますので、非携帯端末も頑張っていきたいです。

その中で競争力がどうなのかということですが、ドコモさんはXiで頑張っていらっしゃって、われわれのWiMAXはのカバー率の広さが圧倒的だと考えておりまして、これで十分やっていけると思っております。

？：
iPhoneについてはノーコメントとのことですが、現場は混乱していますので何か一言いただければ。プランZシンプルはau版ホワイトプランのようなものですが、仮にiPhoneが出るとしたらどうですか。

田中：
別の言い方をすればですね、なかなか先週からいろいろな記事がでていますし、多数の方から質問を受けるのですが、何度も申し訳ないのですが現時点については全てノーコメントとさせてください。本当に申し訳ございません。