なぜ激辛唐辛子メニューを食べた後に水を飲んでも効果がないのか
by Rick Collier
激辛唐辛子100本入りの「ギロチン炒飯【ゴッド】」や救急車カレーなど、激辛を自慢とする料理はいろいろとあり、そこまでのレベルではなくても、唐辛子を使った辛い食べ物を口にして、あわてて水を飲んだ経験がある人もいるかもしれません。しかし、水を飲んでもほとんど辛さは引かず、むしろ辛さが広がってしまうという経験をした人もいると思いますが、それにはちゃんとわけがありました。
Why Water Doesn’t Help Much with Cooling Your Mouth After Eating Peppers
唐辛子に含まれるカプサイシンは脂に溶ける性質を持った物質なので、辛いと感じて水を飲んだとしてもそれを洗い流すことができず、口の中の灼熱感を和らげることはほとんどできません。水が冷えている場合は飲んだ瞬間だけ口の中が冷えるので、一時的にカプサイシンの働きを抑えられたように感じるかもしれませんが、冷水がのど元を過ぎ去った瞬間、再び辛さが襲ってきます。
「辛い物を食べたら牛乳を飲むといい」と言われていますが、これは乳製品に含まれるカゼインというタンパク質がカプサイシンと結びつき、カプサイシンが舌の上の神経に働きかけるのをストップさせる効果があるためです。
辛いものを食べる前やその途中に牛乳を飲むことで、胃腸がカプサイシンから受ける刺激をやわらげてくれるため、辛い物を食べておなかを下してしまうのを防ぐ効果もあるといいます。
激辛メニューを出している店に行く時は、事前に乳製品を含むドリンクを注文した上で挑戦するのがよさそうです。
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