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一枚の絵で見る「グランド・セフト・オート(GTA)」シリーズの歴史


「グランド・セフト・オート(GTA)」シリーズと言えば、2001年に発売された「グランド・セフト・オートIII」が全世界で800万本以上を売り上げる記録的な大ヒットとなり、シリーズを累計すると販売本数1億本以上と言われる世界的なヒットシリーズですが、日本ではまだ本国アメリカほどの知名度は確立されていないようです。

以下に掲載するのは、GTAシリーズの歩みをまとめたインフォグラフィックです。1997年にPC版とPS版で発売された初代「グランド・セフト・オート」から、2009年に発売された「グランド・セフト・オート・ザ・バラッド・オブ・ゲイ・トニー」まで、いかにGTAが進化してきたのかが分かります。

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GTAはシリーズ第一作目から、強い犯罪と暴力の要素を備えており、III以降は極めて高い自由度とともにシリーズの象徴的な要素となっています。また、シリーズを通してアメリカの主要な都市をイメージした架空の街を舞台に物語が展開されています。


1997年以降、GTAシリーズは、独立したタイトルで10本、拡張パックを4本発売してきました。ここでは各作品の発売されたプラットフォーム、年齢制限、ゲームレビューサイト「METACRITIC」の評点、現在までの累計販売本数などのデータがまとめられています。


第一作「グランド・セフト・オート」は1997年発売で、プラットフォームとしてはゲームボーイカラー版、Windows版、MS-DOS版、PS版があります。ESRBによる年齢制限はM(17歳未満は購入時に保護者の同意が必要)、GBC版のみT(13歳未満は購入時に保護者の同意が必要)でした。評点は68、累計販売本数は100万本です。拡張パックとして、「London 1961」と「London 1969」が発売されています。


第二作「グランド・セフト・オートII」は1999年発売で、ドリームキャスト、ゲームボーイカラー、Windows、PSにそれぞれ対応。ESRBのレーティングはM、GBC版のみT。評点は70で、累計販売本数は200万本でした。


リバティシティを舞台に極めて自由度の高いオープンワールドを展開し、GTAシリーズを世界的なヒット作に押し上げた「グランド・セフト・オートIII」は2001年の発売。プラットフォームはMac OSX、Windows、PS2、Xbox。ESRBのレーティングはM。評点は93~97とほぼ最高得点を獲得。累計販売本数は1500万本。


IIIの外伝的作品「グランド・セフト・オート・バイスシティ」は2002年の発売。プラットフォームはIII同様で、ESRBのレーティングも同じくM。評点も94~95と極めて高く、販売本数もIIIを越える1750万本を記録しています。


2004年に発売された「グランド・セフト・オート・アドバンス」はゲームボーイアドバンスのみでの発売。ESRBのレーティングはMで、METACRITICでは対応ハードがGBAのみなので評価対象外。販売本数は10万本でした。


同じく2004年に発売された「グランド・セフト・オート・サンアンドレアス」は、HotCoffee(ホットコーヒー)というModの改造データを使うことでゲーム中で性行為を行えることが判明し、「ホットコーヒー問題」としてアメリカで社会問題ともなりました。プラットフォームはIII同様ですが、ホットコーヒー問題の影響で一時的にESRBのレーティングがAO(Adult Only、18歳未満は購入禁止)に引き上げられました。後に該当データが削除され、レートはMに戻っています。評点は93~95と相変わらず高く、2250万本を売り上げています。


「グランド・セフト・オート・リバティーシティ・ストーリーズ」は2005年に発売されたGTAシリーズ初のPSP向けタイトル。PS2とPSPに対応し、ESRBレーティングはM。携帯機への対応という点は新機軸であったものの、レビューにはロード時間がやや遅い、新要素が少ないなどの不満も見られ、評点は78~88とやや下がっています。販売本数は1000万本。


「グランド・セフト・オート・バイスシティ・ストーリーズ」は、2006年に発売され、PSP対応タイトルとしてはシリーズ2作目となりました。プラットフォームはPSPとPS2に対応。ESRBレーティングはM。細かいものから致命的なものまで、バグの多さが目立ち、評点は75~86と前作よりもさらに下がっています。販売本数は500万本。


2008年には7年ぶりのナンバリングタイトル「グランド・セフト・オートIV」が発売。プラットフォームはPS3、Xbox 360とHD機に対応し、Windowsにも対応。ESRBレーティングはM。次世代機の対応したことで、システム面でも大幅な改変が加えられ、乗り物や一般人の挙動が多様化し、従来のオープンワールドをさらに強化しています。評点も90~98と大きく上昇し、販売本数も1710万本となっています。


2009年発売の「グランド・セフト・オート・チャイナタウンウォーズ」は、再び携帯機に戻り、プラットフォームはニンテンドーDS、PSPに対応し、iOSにも対応。ESRBのレーティングはM。ニンテンドーDS用のソフトでは初めてCERO Z(18歳以上のみ対象)のソフトとなりました。評点は88~90。プラットフォームを限定したためか、販売本数は20万本と苦戦しています。


2009年発売の「グランド・セフト・オート:エピソード・フロム・リバティーシティ」はPS3、Xbox 360、Windowsに対応。ESRBのレーティングはMで、評点は90~93。高評価ですが、販売本数は250万本と、一般的な本数からするとヒット作ですが、外伝の弱みか、シリーズの中ではやや少なめとなっています。


なお、IVでは拡張パックの「グランド・セフト・オートIV・ザ・ロスト・アンド・ダムド」「グランド・セフト・オート・ザ・バラッド・オブ・ゲイ・トニー」がダウンロードコンテンツとして販売されています。


グランド・セフト・オートシリーズはその過激な暴力性と、主人公が犯罪を行うという特異なゲーム性から、さまざまな論争を巻き起こしました。少年による銃の殺傷事件の被害者遺族が、少年が事件を起こしたのはGTAIIIの影響だとして米ソニー・コンピュータエンタテインメント社などを相手に2億4600万ドル(約268億円)の損害賠償を求める訴訟を起こしたり、ハイチでは移民に対する暴力を助長するとしてGTA:バイスシティが訴訟の対象となるなど、GTAは多くの訴訟を受けているゲームシリーズでもあります。


グランド・セフト・オートシリーズは、極めて広いマップを自由に歩き回り、歩き回っている内に各地でイベントが発生するというオープンワールドが特徴ですが、マップの広さも時代とともに進化し、より広大になっています。


初代GTAは、見下ろし型のドライブゲームでした。この頃からすでにニューヨークをモデルにしたリバティ・シティや、サンフランシスコをモデルにしたサンアンドレアス、マイアミをモデルにしたバイスシティが登場していますが、この時点ではいずれもまだ2Dのマップです。


GTAIIでは、「FUNABASHI(船橋)」などの日本的な地名が登場します。ゲーム中にも「ザイバツ」や「ヤクザ」などの組織が登場し、なぜか日本を強く意識した作品となっています。


GTAIIIの舞台となるリバティシティ、そしてGTA:バイスシティの舞台となるバイスシティは、初代GTAにも登場しましたが、圧倒的な臨場感を持って再現された3Dのマップは、初代のマップとは完全に別物と言えます。


リバティシティは6平方マイル(約15平方キロメートル)で、モデルとなったニューヨーク市は303平方マイル(784平方キロメートル)と、約50分の1のサイズとなっています。また、バイスシティは5.9平方マイルで、マイアミ市は35平方マイル(約90平方キロメートル)となっています。


GTA:サンアンドレアスではマップの規模が広がり、ネバダ州とカリフォルニア州をモデルにしたサンアンドレアス州を舞台となります。都市としては、サンフランシスコをモデルにしたサンフィエロ、ラスベガスをモデルとしたラスベンチュラス、そして最新作L.A.ノワールにも登場するロサンゼルスをモデルとしたロスサントスが登場します。


サンアンドレアスは13.9平方マイル(約36平方キロメートル)で、サンフランシスコは35平方マイル(約90平方キロメートル)。


そしてGTAIVでは、リバティシティが大幅に作り直されました。


なお、このインフォグラフィックでは、以下のサイトと書籍・雑誌を情報元として使用しています。

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in ゲーム, Posted by darkhorse_log