東芝が映像事業とパソコン事業を統合、製品間の連携強化や開発速度の向上も
東芝が本日、自社の映像事業とパソコン事業を統合することを発表しました。
液晶テレビ「REGZA」やノートパソコン「dynabook」、Androidタブレットなど、各製品の連携が強化されるほか、製品の開発速度も向上するとされています。
詳細は以下から。
東芝:ニュースリリース (2011-03-28):映像事業とパソコン事業を統合し地域別組織に再編
東芝が発表したプレスリリースによると、同社は4月1日付で、液晶テレビやハイビジョンレコーダーなどの映像事業を管轄する「ビジュアルプロダクツ社」と、パソコン事業などを管轄する「デジタルプロダクツ&ネットワーク社」を統合して「デジタルプロダクツ&サービス社」を新設するそうです。
「デジタルプロダクツ&サービス社」はグローバルに映像事業とパソコン事業を展開している東芝の強みを生かして、液晶テレビやハイビジョンレコーダー、パソコン、タブレット端末などのデジタル製品の設計開発や生産調達、販売およびマーケティングを行う組織になるとのこと。
組織再編の主な内容はこんな感じ。世界の地域ごとに事業部が設けられています。
今回の統合により、今後著しく成長が見込まれる新興国市場での販売力やブランド力を強化するほか、調達・販売の効率化を図ることで競争力を高め、新興国売上台数比率を2013年度までに約50%まで引き上げることを目指すとしています。
また、今回の体制強化によって現在展開している多種多様なコンテンツやサービスを用途別に分類したサイト「東芝プレイス(Toshiba Places)」や、スマートフォンやタブレット端末でテレビを操作できる「レグザAppsコネクト」のような、コンテンツをさまざまな端末で利用できるサービスの開発を積極的に進めるとともに、製品間の連携を強化することで、国内や欧米市場の事業を強化するそうです。
世界初となる裸眼3Dテレビ「グラスレス3D REGZA」や世界で初めて2枚のタッチパネル液晶を採用したノートパソコン「Libretto W100」など、極めて個性的な製品をリリースしているにもかかわらず、各製品間の連携が弱い感が否めなかった東芝であるだけに、今回の組織再編は今後に向けた大きな一歩であると考えられるのではないでしょうか。
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