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GoogleやYouTubeに寄せられた各国政府からの削除要請や情報開示要請の数がよくわかる図


Googleは各国政府からユーザー情報の提供やコンテンツ削除を求められた件数を、YouTubeやorkutBloggerなどグループ会社へのものも含めて、専用ページ「Google Government Requests」で今年4月から公開しています。

このデータをもとに作成された、どこの国が削除要請や情報開示要請を頻繁に行っているのか一目で把握しやすい図を紹介します。

詳細は以下から。GOOD.is | Data Removal Service (Raw Image)


図は現在Google Government Requestsで公開されているデータ(集計期間2009年7月1日~12月31日)をもとに作成されていて、国旗の大きさは6段階、1番小さい国旗はユーザー情報の開示を求めた回数が0回、2番目に小さい国旗が1回以上100回未満、1番大きい国旗が2000回以上と、国旗が大きいほど情報開示要請数が多い国となっています。

こんな感じで国旗の右上の数字が情報開示要請の回数、国旗の下にある棒グラフはコンテンツ削除要請の回数と、そのうちGoogleが削除に応じた割合となっています。つまり、イギリスの場合は2009年7月1日から2009年12月31日の期間に1166回Googleに対しユーザー情報の開示を求め、59回コンテンツの削除を求めたということです。


この59回(1度の要請で複数のコンテンツの削除を求める場合もありますが、件数ではなく回数で数えられています)のうち、削除を要請されたコンテンツの一部または全部の削除にGoogleが応じた割合は76%。この76%という数字は四捨五入されたものなので、イギリス政府が行った59回の削除要請のうちGoogleが削除措置をとったのは45回ということになります。


情報開示要請3663回、削除要請291回と、ともに最多のブラジル。削除要請のうちGoogleが削除措置をとったのは83%。


ちなみにGoogle Government Requestsで地図上で国をクリックすると削除を要請されたコンテンツのうちわけも見られるようになっています。


こんな感じ。orkut(Googleが運営するSNS)ユーザーが5000万人以上のブラジルなだけあって、orkutへの削除依頼が多いようです。「court order」というのは裁判所の命令のことで、例えばYouTubeへの削除要請はブラジル裁判所の命令が32回、それ以外のブラジル政府による削除要請が1回となっています。


ユーザー情報の開示要請が3580回と、ブラジルに次いで多いアメリカ。


ドイツは情報開示要請は458回とあまり多くないのですが、削除要請は188回とブラジルに次いで多く、そのうちGoogleが削除措置をとったのは94%となっています。


韓国と日本は、情報開示要請はともに44回、削除要請は韓国が64回でそのうち89%が削除措置、日本が10回未満でそのうち10%が削除措置となっています。


そんな中、「?」となっている国があるのですが……。


中国政府は検閲要請を国家機密とみなしているため、現時点では情報開示要請数や削除要請数などの情報を開示することができないそうです。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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