DVDのバーコードを携帯電話で撮影すると自動的にファイル共有ソフトでダウンロードしてくれる「Torrent Droid」
まず新しいDVDを買うためにDVDを売っているお店や売り場に向かいます。次に欲しいと思っているDVDを見つけます。そしてDVDのパッケージに印刷されているバーコードを携帯電話で撮影します。あとは何回かボタンを押すと、自宅に戻る頃にはファイル共有ソフト経由で自動的にダウンロードが完了している、というとんでもない仕組みのソフトウェア、それが「Torrent Droid」です。
一体どのような仕組みでこのようなことが可能になっているのか、詳細は以下から。
About Torrent Droid 0.5.1 << Zerofate.com
このソフトはGoogleの開発した携帯電話用プラットフォーム「Android」で動作するようになっており、「Android and Me」というサイトにて「Android上で動作するBitTorrentクライアントを作ったら助成金として賞金90ドル(約8600円)あげます」というコンテストに応募されてきたもの。実際にいわゆる「Googleケータイ」と呼ばれている「T-Moble G1」上で動作することが可能です。
これがG1。海外のAmazonでは現在、97.99ドル(約9400円)で購入可能。
そしてこれが実際にαバージョンを動作させている様子を記録したムービー。戦慄すべき内容となっています。
YouTube - Torrent Droid: Winner of Android Bounty Contest
メインスクリーンはこんな感じ。「Barcode Search」をクリックしてバーコードをスキャンすると、自動的に各種BitTorrentのtorrentファイルを検索するサイトを使ってファイルを探し出すという仕組み。
実際には検索して探し出したtorrentファイルを自宅にあらかじめ待機させておいたBitTorrentクライアント「uTorrent」のウェブ経由のリモートコントロールであるWeb Guiを使って行うようになっています。そのため、uTorrentとの接続に必要なホスト名(ダイナミックDNSなどを使用する)、ポート番号、ユーザー名、パスワード、キーワード検索の際の許容値(0から1の間で指定し、1に近いほど厳密に検索する)などを設定します。
ダウンロードしたtorrentファイルはこのようにして履歴に残り、そのままuTorrentに送信できるという仕組み。
こんな感じで送信します
送信成功
なお、実際に動作するフルバージョンの配布まではあと1ヶ月程度かかるとのことです。
そのうち日本でもほぼ確実に「Android」が動作する携帯電話が出てくると予想されているのですが、どのような未来になるのでしょうか?
・関連記事
ファイル共有ソフトの転送を完全匿名化してしまう「BTGuard」 - GIGAZINE
ネット全体のトラフィック、ファイル共有とポルノが減少し、ゲームとFlashが増加 - GIGAZINE
BitTorrentの動作原理をシミュレーションする「BitTorrent Simulator」 - GIGAZINE
業界団体によるBitTorrentの偽トラッカーを探す「Fenopy Fake Finder」 - GIGAZINE
ハリー・ポッター最終巻がBitTorrentで流出中 - GIGAZINE
・関連コンテンツ