「警官は暴力を振るいすぎ」と治療にあたる緊急医が証言
ニューヨーク市警が走行中のサイクリストを突き飛ばす様子がムービー撮影で撮影されネットで公開されるなど、アメリカでは警察の過剰な暴力がしばしば話題になります。これについて緊急病棟に勤務する当直医へのアンケートから「警官はやりすぎだ」と考えている医者が多いということが明らかになりました。
詳細は以下。
Police use excessive force, ER docs say - Yahoo! News
来年1月に発行される医学誌Emergency Medicine Journalがアメリカの病院で勤務する緊急医から無作為に抽出した315人の緊急医にアンケートをとったところ、ほぼ全員にあたる99.8%が公権力は過剰な暴力を行使していると考えられると回答、全体の65.3%が年に2人以上そういったケースに対応したことがあるという結果が出ました。
また、治療の内容については手や足で殴打したことによる外傷が最も多く、その次に手錠をきつくかけた際の傷が多かったということです。
さらに、全体の93.7%が、このような公権力による過剰な暴力があった場合にどうすればよいのか訓練や教育を受けたことがないと回答していることから、数字となって表れているのは氷山の一角である可能性があります。47.9%はそのようなケースについて報告することを法的に義務づけるべきと考えているしています。
研究にあたったワシントン大学のJared Strote博士は「医療機関はこのような複雑な事態に対し問題意識をもってガイドライン策定に共同してあたらなければならない」と結論づけています。
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