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トランプ大統領が「アメリカのシャワーを再び偉大なものにする大統領令」に署名


エイプリルフールから1週間以上が経過した2025年4月9日に、「Make America Great Again(アメリカを再び偉大な国にする)」をスローガンに掲げているトランプ政権が、「左派による水圧戦争を終結」させ、前政権下で実施されていたシャワーヘッドの水圧の規制を撤廃させる「アメリカのシャワーを再び偉大なものにするための大統領令」の施行を発表しました。

Fact Sheet: President Donald J. Trump Makes America’s Showers Great Again – The White House
https://www.whitehouse.gov/fact-sheets/2025/04/fact-sheet-president-donald-j-trump-makes-americas-showers-great-again/

Trump Repeals Biden-Era Limit on Water Flow in Shower Heads - The New York Times
https://www.nytimes.com/2025/04/10/us/politics/trump-showers-water-pressure.html

Trump signs executive order on water pressure to ‘restore shower freedom’ | Donald Trump | The Guardian
https://www.theguardian.com/us-news/2025/apr/09/trump-water-pressure-executive-order

執務室に詰めかけた記者団が「貿易戦争」の動向を注視する中、新たな大統領令に署名したトランプ大統領は、ホワイトハウスが「シャワー戦争」と形容する問題の終結を宣言し、エネルギー長官のクリス・ライト氏にシャワーヘッドに関する前政権下の規制を撤廃するよう指示しました。


記者団に対し、トランプ大統領は「私は美しい髪の手入れのために、気持ちよくシャワーを浴びるのが好きなのですが、髪がぬれるまで15分間シャワーを浴び続けないといけません。ポタポタと水が垂れてくるだけなのです。これは本当にひどい」と話しました。


ホワイトハウスの「ファクトシート」によると、これは「シャワーの自由」を取り戻し、自慢のふさふさな髪型を完璧に保つためのトランプ大統領の長きにわたる取り組みの集大成だとのこと。

アメリカでは、1992年に制定されたエネルギー政策法により、シャワーヘッドの流量は「1分あたり2.5ガロン(約9.5リットル)以下」と、従来のシャワーヘッドの「1分当たり最大5ガロン(約18.9リットル)」から半分の水量にすることが義務付けられました。これは節水による水資源の保護を目的としたもので、同様に洗面台の蛇口や水洗トイレの水圧も制限されることになりました。

トランプ大統領は、この規制に対して繰り返し不満を表明してきました。例えば、2020年の演説では「シャワーを浴びたくても水が出ないし、手を洗いたくても水がでないので、ただそこに立っているか、シャワーを長く浴びるかしかありません。私の髪は……、皆さんの髪はどうか知りませんが、私の髪は完璧でなければなりません」と話しています。

Trump: So shower heads, you take a shower, the water doesn’t come out. You wanna wash your hands - YouTube


また、2023年には「私の髪がこんなにゴージャスなのはご存じでしょう。私はシャワーを浴びるとき、水が体に降り注ぐのが好きです。しかし、シャワー付きの新しい家に入ると、水がゆっくりと、それはもうゆっくりとしたたり落ちるばかりです」と発言していたとのことです。

アメリカ人を苦しめるシャワー規制に対抗すべく、トランプ大統領は第1期目の任期中にシャワーヘッドの定義を修正し、複数のノズルを備えたものはシャワーではなく「ボディスプレー」であると定義して、規制の対象外にしました。しかし、この政策はジョー・バイデン前大統領によって覆されました。


「この大統領令により、アメリカ国民は、日用品を官僚主義の悪夢に変えた過剰な規制から解放されます。シャワーヘッドが弱々しく、役に立たないものになることはもうありません」とホワイトハウスは宣言しています。

もっとも、省エネ家電推進団体・Appliance Standards Awareness Project(ASAP)によると、シャワーの水圧が弱い場合、水の流量よりも家の配管やシャワーヘッドについた水あかが原因の可能性が高いとのこと。

ASAPの責任者であるアンドリュー・デラスキ氏は、イギリスの大手一般新聞・The Guardianの2025年1月のインタビューで「ホワイトハウスの資料に、大統領の優先事項としてトイレとシャワーヘッドが書かれていたことは非常に印象的でした。本当にすごいです。ただ正直に申し上げると、ドナルド・トランプ氏の懸念はいささか時代遅れだと思います」と話しました。

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in メモ, Posted by log1l_ks

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