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人間がAIの進化の速度を処理できなくなる社会的シンギュラリティは「2034年7月18日」に起こるという主張

by Helen Haden

エンジニアであるカム・ペダーセン氏が、AIの進化に関する複数の実測データを数学的モデルに当てはめることで、AIが人間の知能を超えて社会に急激な変化をもたらすとされる「シンギュラリティ(技術的特異点)」が2034年7月18日に到来するという予測を提示しました。

The Singularity will Occur on a Tuesday - Cam Pedersen
https://campedersen.com/singularity

ペダーセン氏は「ほとんどの人々はAIの進化を指数関数的だと推測していますが、それは間違いです」と指摘。指数関数「f(t)=a*ebt」だと、f(t)が無限に近づくためにはtも無限、すなわち永遠の時間が必要になるためです。そこでペダーセン氏は有限の時間内で無限大に達する垂直漸近線を持つ双曲線モデルを採用して計算を行いました。

「2034年7月18日」という日付は、大規模言語モデルの能力を測定するベンチマーク・MMLUのスコア、1ドル(約156円)あたりの出力トークン数、モデルのリリース間隔、未査読論文リポジトリのarXivにおける「創発」に関する論文数、そしてCopilotのコード共有率という5つの指標を独立して回帰分析した結果から導き出されました。


分析の結果、AIの純粋な能力やコストといった技術的指標は実際には線形的な向上にとどまっていましたが、AIの創発的振る舞いに対する人間の関心や興奮を象徴するarXivの論文数だけが、明確な双曲線的なピークを示しました。この唯一シグナルを発していた指標の適合度(R2)が最大化するのは協定世界時の2034年7月18日02時52分52.170秒だとペダーセン氏は主張しています。


ペダーセン氏は、2034年7月18日という日付はAIが物理的に無限の能力を獲得する日というよりも、人間がAIの進化の速度を処理できなくなる「社会的シンギュラリティ」の瞬間を意味するという見解を示しています。

ペダーセン氏が提唱する「社会的シンギュラリティ」とは、AIによって引き起こされる驚きの速度が、それを処理し適応する人間の能力を上回る瞬間のこと。この概念のポイントは、加速の主因が機械の性能向上そのものではなく、創発的な振る舞いに対する人間の注目や不安といった心理的な反応にあるという点です。これは2034年に予測される技術的なシンギュラリティに先駆けて、すでに2026年の時点で現実のものとなりつつある現象だとペダーセン氏は主張しています。

by Francesco Foianesi

例えば、労働市場では実力ではなく将来的な可能性に基づいた人員削減が進んでおり、2025年にはAIを理由とした解雇を含む110万件のレイオフが発表されています。公的機関もこの速度に対応できておらず、策定中の法律がすでに数年前の課題を扱っているような状況であり、結果としてAIへの世界的な信頼感は56%まで低下しています。また、心理面でも自分が社会から不要とされる不安(Fear of Becoming Obsolete)が急増しており、アメリカの労働者の60%がAIは雇用を奪う存在であると認識しているとのこと。

ペダーセン氏は社会的シンギュラリティの本質が、AIが超知能を実現することにあるのではなく、人間が機械に対して一貫した集団的な意思決定を行う能力を失うことにあると結論付けています。

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in AI, Posted by log1i_yk

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