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ゲーム開発者が「子どもはメールの送り方を知らないのでゲームをクリアできない」と語る


子どもが正しいメールの送信方法を知らないせいで、ゲームのクリア率が低下しているとゲーム開発者が語っています。

Steam dev says kids can't beat game because they don't know how to send email
https://www.polygon.com/after-hours-dev-says-players-cant-write-email/


2018年12月にSteamで配信開始された「After Hours」は、コンピューターに隠されたメモや手紙を紐解き、30年前に失踪した科学者の謎を解き明かすというアドベンチャーゲームです。After HoursはクラウドファンディングサイトのKickstarterで人気を集めた「128k」に、パズル要素を追加したリメイク作品でもあります。

「After Hours」の説明欄には「もし今日、古いコンピューターの前に立っていて、よくわからない何かを発見したとしたら、どうしますか?」「スマートフォンを取り出してGoogleで検索する、そうでしょ?」と書かれています。


発売当初、「After Hours」は大ヒットとはいきませんでしたが、十分な成功を収めました。難易度が高く、型破りなゲームであったにもかかわらず、発売当初のレビューは概ね良好だったそうです。

発売当時のレビューでは「このゲームは万人受けするものではないと思いますが、代替現実ゲームスタイルのパズルゲームが好きなら、目の前の世界を超越するようなパズルがいくつか見つかるでしょう」「パズルは当初予想していたよりも少し難しかったですが、それほど長いゲームではありません」といったレビューが記されています。


開発者のペッター・マルメヘッド氏は、プレイヤーがパズル要素を解くのに苦労するだろうと予測し、ゲーム内に巧妙にヒントを組み込みました。例えば、キャラクターとの会話に現れるメールアドレスへ実際にメールを送信すると、メール本文のキーワードに反応してシステムがヒントを自動返信するというものです。

2018年当時、プレイヤーの多くがこのアイデアに気づき、正しくゲームを進めるためのヒントを入手しました。しかし、2024年になると本文に何も入力されていないメールが届くようになった模様。マルメヘッド氏によると、ゲームのヒントを求めるテキストが「メールの件名に入力されていた」そうです。マルメヘッド氏が構築したシステムはメールの件名を読み取るよう設計されていなかったため、システムは正確に返信できなくなってしまったというわけ。

つまり、プレイヤーがメールの使い方を正しく理解していなかったため、ゲームをクリアできなくなってしまったとマルメヘッド氏は主張しているわけです。実際、2024年に「After Hours」につけられたレビューのひとつでは、本作が「難しすぎる」と評されています。

マルメヘッド氏はゲームメディアのPolygonに対し、2025年だけで約2000通のメールを受信したと言及。マルメヘッド氏は「このメールのうち約3分の1には本文がなく、件名のみのメールでした」と語っています。

さらに、マルメヘッド氏は「最近、若い人の多くが件名だけでメールをやりとりしていることを知りました。つまり、私のゲームのプレイヤーも全体的にかなり若いということです」とも語りました。


マルメヘッド氏によると、近年の「After Hours」のクリア率は低下しているそうです。マルメヘッド氏は「メールの書き方がおかしなことがクリア率低下の原因だと思います」「ヒントがないと、ゲームがあまりにも難しくなってしまいます」「メールを使うというのはとても脆弱なアイデアであるため、他の開発者にはオススメできません」「現代のコミュニケーションでは、メールの件名と本文は必須ではありません。メールに慣れていない人が両方の欄に記入しないということは容易に理解できます」とPolygonに語りました。

なお、基本的な事務作業をこなすことができない若者が増えていることは、度々報じられています。2024年にはThe Atlanticが名門大学の学生ですら識字率が驚くほど低下していることを指摘。2025年末にはThe New York Timesが高校生の間でも識字率が低下していることを指摘しました。

他にも、Reddit上では教師が「子どもが時計を読んだり、靴ひもを結んだりできなくなっている」という不満の声を漏らしています。

Learned Helplessness and No Accountability
by inTeachers


2023年にThe Washington Postに掲載された調査では、14カ国の教育システムで評価された4万2000人の生徒のうち、情報収集および管理ツールとしてコンピューターを自立して使用できると判断された生徒の割合はわずか19%だったことが明らかになっています。

一部の学校では生徒全員にノートPCが支給されているかもしれませんが、パソコン教室などの基本的なスキルを学べる場所は、かつてほど普及していません。

Reddit上でも「子どもたちはもうコンピューターの使い方を知らないと思いますか?」といった内容が頻繁に投稿されているとPolygonは指摘しています。

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in ゲーム, Posted by logu_ii

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