レビュー

時間停止アクション&武器クラフトを駆使して「世界線」を渡り歩くゲーム「Million Depth」プレイレビュー


「時間停止バトル」を駆使して地底世界「ミリオンデプス」へと深くまで落ちていく冒険アクションゲーム「Million Depth」は、自分が動く時だけ周囲の時間が動く独特のバトル操作と、バトルに使うカスタマイズが自由すぎる武器が大きな特徴です。ゆっくり思考して動かせるためアクションが苦手でもプレイしやすく、クラフト要素に加えてキャラクターの魅力や設定の雰囲気などのめり込んでしまう要素満載のゲームとのことなので、インディーゲームパブリッシャーのPLAYISMから提供してもらった「Million Depth」を実際に遊んでみました。

Million Depth | Game | PLAYISM公式サイト
https://playism.com/game/million-depth/

『Million Depth』発売日発表トレーラー - YouTube


「Million Depth」のホーム画面。WASDもしくは矢印キーで移動、マウスでクリックすることで決定します。「はじめから」をクリックしてゲーム開始。


難易度はストーリーをじっくり楽しめるイージーな「ストーリーモード」、標準的な難易度の「ノーマルモード」、難易度が高い「ローグライクモード」があります。「Million Depth」はゲームオーバーになると「前のセーブからやり直し」のようなことはできず「別の世界線で最初から」というような形になるため、ストーリーを味わいたい場合は何度でもリトライ可能な「ストーリーモード」がオススメ。


ゲームが始まると、宇宙船から地球を見下ろす少女が登場しました。


少女の名前はモマ。モマは宇宙船で一人きりのため、かつてメッセージをくれた「キミ」を求めて地球へと旅立っていきます。


導入のストーリー後、左右に動けるようになりました。基本的な移動はAキーとDキーもしくは矢印キーの左右で横に移動します。


オブジェクトに近づいてEキーを押すと調べることが可能。


改めて中央部に戻ってEキーを押すと「地球に出発しますか?」と表示されたので、マウスで「OK」を選択します。


宇宙船のサポートAIからアドバイスされてメガネを装着するモマ。これで準備は完了です。


地球に降り立ったモマは、さっそく凶暴化した動物に遭遇します。どうやら地球はほとんどが生活できないくらい変質しており、生活できるのは深い穴の居住地だけ。しかし、その穴にも変質した生き物が存在しており、遭遇すると襲ってきます。そこでモマを守ってくれるものの1つが「ビオトープジャマー」です。


ビオトープジャマーは周囲の時間を止める装置で、モマが静止している間は周囲も静止しています。左右に動いて体当たりすることで攻撃できますが、自分が動くと敵も動き出すため攻撃を受ける可能性も発生するというわけ。


敵にぶつかってダメージを与えることができましたが、反撃を受けてダメージを受けてしまいました。画面上部に赤いバーで表示されているのがモマの体力ゲージです。


また、武器を使った攻撃も可能です。以下の場面では天井に張り付いた敵から攻撃されており、体当たりでは届きません。そこで、リングで浮かせている武器をドラッグすることで動かして攻撃ができます。この時、モマは静止していても武器を動かすとビオトープジャマーは無効化され、敵や敵の攻撃は動くため注意が必要です。


武器を命中させることで遠くの敵を倒すことができました。


多くの敵に囲まれて、攻撃が飛んできました。武器を敵の攻撃に当てることでガードすることはできますが、以下のシーンでは武器が攻撃の反対側にあるため、ガードが間に合いません。


その場合は、タイミングを見極めてスペースキーでジャンプしてかわすことができます。このように、時間を止めながら敵の攻撃をよけて体当たりや武器で攻撃するというのが基本的なバトルの流れです。


狭いエリアで複数の敵に囲まれることが多いため、時間停止を駆使しながら上手に戦っていく必要があります。「Million Depth」のバトルがどのような感じなのかは以下のムービーを見るとよく分かります。

時間を止めながらクラフトした武器で戦う「Million Depth」のバトル - YouTube


基本的に1階層あたり敵とのバトルやアイテム獲得などイベントが1個あり、どんどん下へと落下して進んでいきます。落下する際には3方向どちらへ落ちていくか選ぶことが可能で、下の階層がどんな感じになっているか大まかに表示されます。


進む先を選んだら「とびこむ」をクリック。


「ミリオンデプス」と呼ばれる地球の深部へと落ちていき、最深部の100万階層を目指すのが主な目的です。


「Million Depth」における重要な要素の1つが「クラフト」です。チュートリアルではCキーを押してクラフトメニューを開きます。以降は、アイテムを消費することで好きな場所でクラフトできるほか、専用の施設でクラフトを行います。


クラフトメニューでは、マウスで動かして使う武器を好きな形にカスタマイズできます。武器は特徴として「平らな部分は攻撃力なし」「凹凸ができている部分やトゲを付けた部分は攻撃力があり」という感じで、総合的な攻撃力が変わります。


さらに、「設計図」という要素があり、特定のパーツを特定の形に配置すると、追加効果のある「アップグレードパーツ」へと成長します。試しに、銀の四角パーツを四角形に4つ並べてみました。


すると、4つの四角パーツが結合し、「耐久度」がぐっと上がりました。耐久度は敵の攻撃を武器で受けた時の壊れにくさに関係しています。


カスタマイズした武器は、以下のようにフィールド上に反映されます。


クラフト画面は、ストーリーの進行に合わせてロボットがスペースを広げてくれるので、より大きく攻撃力の高いものを作成可能。


また、道中で獲得した「アップグレード設計図」によると、銅の四角パーツと銀の四角パーツを4つずつ並べることで「銀の剣の芯」にアップグレードするとのこと。設計図を見ながら手持ちのパーツを配置してみました。


すると、以下のように剣の形がついた武器が完成。


武器の特徴として、総合的な攻撃力だけではなく「武器のどこを敵にヒットさせるか」が重要です。例えば攻撃力が高い武器を作っても、平らな部分を敵に当ててもダメージは大きくならないため、凹凸のある部分やトゲをつけた部分をヒットさせる必要があります。さらに、剣のようなアップグレードパーツをつけた場合、剣をうまくヒットさせることで攻撃力に補正がかかった大ダメージを出すこともできます。


武器は攻撃だけではなく防御に使うこともできます。以下の場面では、敵から「5」のパワーの攻撃が飛んできているため、武器をぶつけてガードします。


ガードに成功して敵の攻撃が消えた代わりに、武器の「耐久度」が「5」減少しました。


武器の耐久度が0になって破壊されると数秒の間使えなくなり無防備になるため、クラフトで耐久度を上げたり、ガードだけではなく回避を上手にしたりといった工夫が必要です。


クラフトに使うパーツは、敵を倒すことでドロップすることがあるほか、マップに倒れているロボットから回収することでも獲得できます。


また、マップ上にはアイテムやパーツのトレーダーが存在しており、同じ価値のアイテムを提示することで欲しいアイテムをゲット可能。


武器をパーツでカスタマイズするほか、強力な敵を倒した際などに「レリック」を取得することがあります。レリックはそれぞれバトルをより有利に進める効果があるため、自分のバトルスタイルを伸ばしたり苦手を補ったりするレリックを選択して強くなっていくことが可能。しかし、強いレリックには「最大HP-50」などの「ネガティブ」がついていることもあります。


ネガティブはストーリーを進行することで除去することもできます。


バトルで減った体力は道中で拾ったアイテムを画面上部から選択して使うことで回復できるほか、たまにマップに現れる休憩所で回復できます。以下は休憩中のモマ。


また、深い階層へと飛び込む度に「バッテリー」を消費していきます。バッテリーがなくなると周囲が暗くなってしまうため、アイテムを使うほか、マップ上にあるバッテリースタンドに寄って回復する必要があります。


ゲームを進めると、モマが地球に降りる目的としていた「キミ」に出会うことができました。


「キミ」と出会ったモマは、地底深くへと冒険した末に、「ビィ」という地底の支配者がいるという地下100万階層までたどり着きました。地下100万階層は地球のコアに近く、燃えるように熱いエリアです。 そこで現れた「ビィ」を打倒することで、エンディングにたどり着きます。


クリア後はリザルトが表示され、クリアボーナスとして「カルマ」が加算されることで新しいクラフトができる設計図などが開放されます。リザルトでは「α世界線クリア!」と表示されていました。


そして、「世界線」の詳細が表示されました。ミリオンデプスを進む中での選択がどのように作用し、どうしてエンディングにつながったのかということをチャートで見ることができます。


ホーム画面に戻り、もう一度「はじめから」を選択してゲーム開始。


ゲームを始めたときと同じ、モマが「キミ」を探して地球を目指すシーンに戻りました。しかし、最初のゲーム開始時にはいなかった犬のロボット「ハチ」がいたり、宇宙船から見える地球の見た目が違ったりと、微妙な違和感があります。


以下は、左がゲーム開始時の冒頭、右が再スタート時の冒頭を並べてみたところ。犬の有無や地球の見た目のほか、さらなる大きい変更点として、ゲーム開始時は「視力が悪いから」と出発前にメガネをかけていたモマでしたが、再スタートではメガネなしでそのまま地球に突入します。


地球のミリオンデプスに突入すると、ここでも大きな違いがありました。自由にカスタマイズしてマウスで動かす「武器」が2個に増えており、右クリックで使う武器を切り替えられるようになっています。2個の武器はどちらも常に浮遊している状態のため、「片方は敵との間に静止させて盾として、もう片方を動かして武器として使う」などより高度なアクションが可能です。2つの武器を巧みに使うのは難しいですが、「ビオトープジャマー」により周囲の時間を止めてじっくり考えながら戦えるため、焦ってしまう心配はありません。


最初のストーリーでは「ビィ」という神様のような存在がミリオンデプスを支配していましたが、2周目のストーリーでは「シー」という存在が信仰されているとのことで、モマが突入したミリオンデプスの様相も異なっています。各階層も1周目と同じようなところもあれば全くの初見エリアもあります。


改めて100万階層までたどり着いたモマは、目的のためシーと戦います。シーを打倒してクリアと思いきや、そこでもモマを待っていたのは驚きと悲しみの真実でした。


2周目に体験したのは「β世界線」となっており、ホーム画面に戻ると「α世界線」「β世界線」のどちらに再挑戦するかを選択できるようになっていました。


こうして、複数の世界線を繰り返し冒険しながら謎を解き明かし、真実を知ることでトゥルーエンドへ向かって行くのが「Million Depth」のストーリーです。どこでどのように分岐するかは世界線のチャートで推測しやすくなっているほか、設定から「既読のストーリーはスキップ」とすることで新規イベントのみを視聴してサクサク進めていくことも可能なので、少しずつ真実と向き合いながらトゥルーエンドに何が待っているか挑むことができます。


「Million Depth」を遊んでみたところ、アクションに関しては慣れるまでは苦戦することもありましたが、時間を止めながら戦う「ビオトープジャマー」のシステムや武器を自由にカスタマイズできる「クラフト」のコツをなんとなく把握するとサクサク進められるようになりました。じっくり「ここはまずこう動いて、こうやって倒そう」と思考してから行動できるため、素早いアクションが苦手でもかなりプレイしやすいです。ゆっくりしたアクションでも、敵を倒してアイテムを獲得して少しずつ強くなっていく爽快感はしっかり感じられます。

ストーリーの序盤は「雰囲気はいいけどよく分からない」という感じでしたが、1周クリアしていくごとに少しずつ謎が解明されてきて、衝撃的な真実が明かされるシーンでぐっとインパクトを与えてくるため、のめり込んでしまう人も多いはず。ストーリーを進めるためには「α世界線」「β世界線」を何度も挑んで少しずつ違う選択を試すことが重要ですが、ゲームのテンポはかなり良い上に「クラフト」や「レリック」といったバトル要素で毎回違う攻略をしていくことになるので、何回も繰り返し挑むストレスはなくどんどんリトライしてしまいます。


「Million Depth」はSteamで配信されており、価格は1870円。無料のデモもあるためまずはキャラクターや世界観とバトルシステムが気に入るかどうかデモをプレイしてみるのがオススメですが、デモで遊べるのは「α世界線」までとなっています。

Save 20% on Million Depth on Steam
https://store.steampowered.com/app/2555950/Million_Depth/


また、「Million Depth」は以下のプレゼント記事からもゲットできます。

GIGAZINE冬のプレゼント大放出企画「アンケートに答えて全部持っていってください!」 - GIGAZINE

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