「自分の命か報復の力か」の選択がストーリーや能力に影響していくゲームブック風RPG「いのちのつかいかた」プレイレビュー

だらねこげーむずが2025年11月26日に正式リリースした「いのちのつかいかた」は、村を巨悪に滅ぼされた主人公となって、「命を大切に生きていく」か「敵討ちのための力を求める」かを選択しながら、選択に応じてストーリーやパラメータを変化させていくゲームブック風マルチエンディング式RPGです。作者によると「『新しき良き』JRPG」を目指したとのことで、どのようなゲームになっているのか、PLAYISMから提供してもらった「いのちのつかいかた」を実際にプレイしてみました。
いのちのつかいかた | Game | PLAYISM公式サイト
https://playism.com/game/the-use-of-life/
ゲームを起動すると、まずは言語を日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)から選択します。日本語を選んでZキーで決定。

「いのちのつかいかた」のホーム画面。矢印キーで「ゲーム開始」に合わせたらZキーでゲームを開始します。

「旅路を歩む」を選択。

初めてのプレイの場合はセーブデータがないので、空のセーブデータを選択して新しく作成します。

Zキーを押してはじめからスタート。

物語は、「兎人(ウサギ型獣人)」の青年・ゴーシュの村が巨大な竜に襲われて、ゴーシュ以外が全滅してしまうところから始まります。

絶望と苦しみの声を聴きながら、ゴーシュは怒りと悲しみに襲われます。

すると、「死ぬのが怖い」「両親の死を無駄にできない」「こんな理不尽は許せない」という選択肢が表示されました。

この選択肢は、それぞれ「命への執着」「力への執着」という数値に関わっており、選択肢を選ぶことで「何に執着しているのか」が変動します。試しに「死ぬのが怖い」を選んでみたところ、命への執着が55%に上昇し、力への執着が48%に減少しました。この数値は戦闘用のステータスには直接影響しませんが、ストーリーを進めていくにつれて、例えば命への執着が高いと慎重な選択肢を選ぶことができたり、力への執着が高いと暴力的な態度を見せたりと、行動が影響されていきます。

プロローグが終わったら、難易度を「Easy」「Normal」「Hard」、自由に設定できる「Custom」から選びます。戦闘システムがシンプルなコマンドRPGと違って独特なアクションを要求するため、慣れていないと「Normal」でもかなり難しく、不安なら「Easy」を選択するのがオススメ。難易度はゲームプレイ中にも変更できるため、どうしてもクリアできなくて詰まった際に難易度を下げてみることもできます。

その後目覚めたゴーシュは、兎人の技師であるミーシャと出会います。ゴーシュとミーシャは盗賊に捕らえられていました。

マップが開いたので、矢印キーで移動してZキーでその場のイベントに入ります。ゴーシュとミーシャは捕らわれていて出られない状態。

すると、ゴーシュたちを捕らえた盗賊の一味が現れます。ここでも選択肢が表示され、選択に応じて執着の方向性が決まります。

そして戦闘が始まりました。「いのちのつかいかた」の戦闘はどのような感じなのか、以下のムービーを見るとよく分かります。
コマンドバトルとQTEアクションが融合した「いのちのつかいかた」のバトルはこんな感じ - YouTube

戦闘では、回復や攻撃アイテムを使う「道具」、CPという数値を駆使して攻撃する「剣技」、MPを消費して攻撃や補助をする「魔法」、回避や防御を行う「特技」を組み合わせて戦います。

「剣技」には、ノーコストで選べる「斬撃」、CPを1消費する代わりに連続攻撃ができる「ダブルエッジ」、CPを2消費して強い攻撃を繰り出す「スマッシュ」がありました。なお、「スマッシュ」のみ赤文字になっていますが、これは「隙が大きい攻撃」を示したもので、強力な代わりに相手の攻撃をよけにくくなります。

次に「魔法」を選択。

炎属性の「ファイアボール」、氷属性の「アイススピア」から選ぶことができます。それぞれ10MPを消費し、MPはアイテムを使わないとちょっとずつしか回復しないため、魔法を連発することはできません。

3つの行動を選択したら「YES」を選んで戦闘開始。

1ターンの行動は自分の行動→相手の行動を3回繰り返します。相手の攻撃の際には、毎回矢印が表示され、タイミングよくその方向の矢印キーを押すことで攻撃を回避します。

敵のHPを0にしたら勝利。経験値を集めてレベルを上げられるほか、ステータスを上げる為のポイント「呪力」を獲得しました。

戦闘のコツは、とにかくタイミング良く矢印キーを押して相手の攻撃を回避すること。全体的に敵の攻撃力は高く、回避ができないとあっさり負けてしまいます。

回避に役立つのが「予測」です。右下には敵の行動が表示されており、例えば「2連撃(胴・脚)」の場合は「?」「↑」と表示されています。「胴を狙ってくる攻撃では横によける」「脚を狙ってくるならジャンプしてよける」というのがセオリーのため、「←」「↑」とタイミング良く入力することで切り抜けることが可能。また、「やたらめったら斬り」は名前から狙ってくる場所を推測できませんが、同じ技名の場合は必ず同じパターンのため、技を把握することでよける方法を予測できます。ただし、右下に技名やよける方向が表示されるかどうかはステータス依存と運のため、何も分からないことも多いほか、方向が分かっていてもタイミングはわりとシビアでスピーディーに進んでいくため、完璧によけることは難しいです。そして、入力するキーを間違えて回避に失敗した場合、大して強くない敵でも体力をごっそり持っていかれるため、常に回避を成功させる必要があります。

また、攻撃や回避などでたまっていくゲージが最大になると、「防御ブースト」「攻撃ブースト」を選択できます。

「防御ブースト」「攻撃ブースト」を行動と組み合わせることで、敵の攻撃に強くなったり、より強力なダメージを出したりできるため、戦闘をうまく進めていくために重要です。

イベントを消化すると、道が開けてどんどん進めることができます。

基本的にイベントは入ってみるまで何が起こるか分かりませんが、どちらに進むとどのようなものがありそうというヒントは表示されるため、参考にしながら進んでいきます。

「いのちのつかいかた」のイベントでは、TRPGのようにステータスを参照しつつ数値で行動の成功や失敗が決まったり、イベントで得られるアイテムがルーレットで決まったりと、運の要素が大きい点も特徴的です。

また、メニューから「呪力強化」を選択すると、戦闘で得た「呪力」を消費してステータスを強化できます。

攻撃力に関わるSTR、防御力に関わるVIT、魔法の威力やMPに関係するINT、敵の攻撃のよけやすさに関係するSPD、敵の攻撃の予測しやすさに関係するTECをそれぞれ伸ばしていくことが可能。さらにそれぞれの数値は、例えばSTRが高いと邪魔な岩を破壊できたり、INTが高いと賢い洞察ができたりと、道中のイベントやルーレットの数値に影響します。

また、レベルアップした時やイベントの成功時などに「SP」という数値を獲得します。メニューから「スキル習得」を選ぶことでSPを使用します。

SPは剣技と魔法のスキルどちらを伸ばしていくかというスキルに関係します。また、複数の基本スキルを最大まで強化することで、「上位スキル」を獲得できるようになります。

例えば「魔法」のスキルを伸ばしてみたところ、新しい強力な魔法を習得しました。

さらにスキルを伸ばすと、タメが必要な代わりに超パワーの一撃を繰り出せる大技も習得できました。このように、ステータスとスキルを自由にビルドしていくことで、まったく違う遊び方ができるため、何周も遊びたくなるゲームになっています。

ステータスは1章に1回、もしくは戦闘に負けたタイミングで「強化リセット」をして振り直しが可能。

ストーリーを進めていると、「自分が一番大事にしているものが何なのか、考え始めた」と表示されました。

すると、「命への執着」よりも「力への執着」が高いことから、「力だ。何者にも負けない、力が欲しい」とゴーシュは口にします。このように、選択肢などで「命への執着」「力への執着」の数値が変動することで、ストーリーの展開が影響を受けます。

また、過去の選択肢からも、どのような方向に進んでいくのかが左右されます。「いのちのつかいかた」はマルチエンディング形式になっており、どのような選択をするか、どのように戦っていくのかによって、物語のエンディングが大きく変わります。過去に選んだ何気ない選択肢が後に回想されて、ゴーシュの思いが左右されるタイミングでは、じーんとゲームに強く感情移入してしまうはず。

遊んでみた感想としては、選択肢によって展開が変わって行く感じやルートの進み方で上手に進んだり強引に突破したりと変化する感じが、ゲームブック風の懐かしい楽しさを感じられました。「自分の選択」を大事にして進んでいくため、「最初はこう行動していたのに、キャラクターたちと関わっていく中で、選択を変更したくなった」と考えを変えたり、過去の選択が回収されるタイミングで強く感情移入したりと、かなりゲームに入り込める作りになっています。マルチエンディング形式であり、中盤で大きくルートが分岐するほか、序盤から細かい選択や運で能力や武器、展開が変わって行くため、何周も遊びたくなる魅力が詰まっていました。

戦闘システムについては、単なるコマンド選択ではなくQTEのようなアクションが求められるため、かなりやりがいがあります。ただ、敵の攻撃を回避するのが「Normal」でもかなりシビアで、回避しても完璧なタイミングではないとかなり体力を持って行かれるほか、1度でもミスしたら即死に近いダメージを受けるため、慣れていない人はEasyでも苦戦するかも。戦闘のコツとして、右下に表示される敵の行動予測を確認することでよける方向を把握して精度を上げることができますが、行動予測が表示される右下と実際にタイミングゲージが表示される場所が体感でかなり遠く、スピーディに戦闘が進んで行く中できょろきょろと目線を動かして確認するのがかなり難しかったです。通過できるイベントの数が限られていることで「レベリングして再挑戦」というようなことは不可能なため、プレイスキルを上げたり試行錯誤してパラメータを振り直したりしてチャレンジしたい人はかなり楽しめるシステムだと感じました。

「いのちのつかいかた」はSteamでダウンロード可能で、価格は税込2380円です。Steamでは第1章をまるっと遊べるデモ版が無料でダウンロードできるため、まずはデモ版をダウンロードしてみて世界観や戦闘システムを体感してみるのがオススメです。
Steam:いのちのつかいかた
https://store.steampowered.com/app/1483370/_/

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