一部の鳥は「色」にこだわりがあり他のコロニーに入れられても頑固さを貫くという研究結果

オーストラリアでコロニーを形成し繁殖するキンカチョウを観察したところ、一部の個体には巣作りに使う素材に色の好みがあり、中にはほとんど執着しているような個体も見られたことが分かりました。このような個体の一部は、異なる色の好みで統一されているコロニーに入れられても自分の好みを貫いたとのことです。
Conformity and individual preference shape nest material use in zebra finches (Taeniopygia guttata) | PLOS One
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0342277

Evidence that some birds are stubborn appears in the form of color preferences
https://phys.org/news/2026-02-evidence-birds-stubborn.html
キンカチョウは小型で社会性の高い鳥で、精巧なドーム型の巣を作ります。巣作りを行うオスのキンカチョウには色の好みがあることで知られ、例えば青色を強く好む個体もいれば、黄色が好みの個体もいるとのこと。アルバータ大学のジュリア・セルフ氏らは、「動物は群れに従うもので、集団の大多数が何かをしていれば個体もきっとそれを真似するはずだが、色の好みがあるキンカチョウは周りに同調するのか」という疑問を感じ、とある実験を行いました。
セルフ氏らはまず、オスのキンカチョウの色の好みを調べました。実験室で青色と黄色のヒモの束を用意し、それぞれのキンカチョウがどの色を選んで巣作りするのかを観察。そして、それぞれのオスを既に4組のつがいがいるコロニーに移して追加の観察を行いました。コロニーは「すべての巣がオスの好みの色」「ほとんどの巣が好みではない色」「すべての巣が好みではない色」の3パターンに分かれていました。

その結果、特定のオスは巣作りに使うヒモの色を選ぶ際、周りに同調しやすいことが分かりました。移された巣の大多数が自分の好みではない色で作られていた場合でも、自分も同じ色を使うようになったそうです。
一方で、周りの巣で使われている色を無視して、自分の好みを貫いた個体もいました。もともと特定の色への執着が強い個体は周りを無視し、自分の好きな色で巣作りを始めたとのことです。
興味深いのは、好みが強い個体でも最初は周りを気にしていたという点です。多くの個体は、周りが自分の好みではない色を使っていた場合、最初はその色に触れる割合が高かったそうです。ただ、気づくことと行動を変えることは同じではなく、好みが強い個体は後から自分好みの色を使い始めました。

セルフ氏らは「社会的な情報を得ることと、それを実際に使うことを区別することは極めて重要です。動物は他者の行動を観察しても必ずしもそれに基づいて行動するとは限りません。この隔たりが、動物における同調が一貫しない理由を説明するのかもしれません。人間の心理学では、強い信念を持つ人ほど社会的影響を受けにくいことが知られています。同じ証拠を異なる先入観を持つ2人に提示すると正反対の結論に至ることがあります。例えば、民主党支持者と共和党支持者は同じ情報でも各自の政治的意見を強化する形で解釈します。私たちの研究では、同じパターンが鳥にも見られたということです」と語りました。
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