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Perplexity AIの「Sonar」がGPT-4oより高性能かつ低コストにアップグレード


Perplexity AIのAIモデル「Sonar」にアップグレードが行われ、3つの新しい検索モードの追加と料金体系の簡素化が行われました。

Improved Sonar Models: Industry Leading Performance at Lower Costs
https://www.perplexity.ai/ja/hub/blog/new-sonar-search-modes-outperform-openai-in-cost-and-performance

SonarはPerplexity AIの独自モデルで、有料会員がチャットサービスのデフォルトモデルとして選択することや、APIを通じて利用することができます。

このモデルにアップグレードが施され、新たに「High」「Medium」「Low」の3つのモードが追加されました。モードごとに処理負荷が異なっており、ユーザーはユースケースに応じてモードを選択できます。

・High:より複雑なクエリを処理する、最大限の検索処理とコンテキストを扱えるモード
・Medium:中程度に複雑な質問を扱えるバランスの取れたモード
・Low:簡単なクエリで精度を維持しつつ処理する、コスト効率を最適化したモード

上記3つのモードは、基本プランのSonarのほか、高度なクエリ処理を行える上位プランの「Sonar Pro」や、DeepSeek-R1を用いた推論サービス「Sonar Reasoning Pro」にも導入されます。

新しいモードの追加に伴い料金体系も変更されました。Sonarプランの場合、これまでと同じ価格で「Low」モードを使うことができます。「Sonar」と「Sonar Pro」、それからOpenAIの「GPT-4o Mini」と「GPT-4o」の料金を比較した表が以下の通り。


Perplexity AIは1000回の呼び出しにかかるコストを比較した表も掲載し、OpenAIの各モデルよりSonarの方が安いことをアピールしています。


なお、「Sonar」と「Sonar Pro」をそれぞれ「High」モードに設定して、OpenAIのベンチマーク「SimpleQA」を実行したところ、Sonar Proが最も良いスコアを記録したとのことです。


Perplexity AIは「追加されたモードにより、Sonarプランのユーザーは、Sonar Proにアップグレードしなくても適切なパフォーマンスの恩恵を受けることができます」と述べました。

プラン移行の都合を鑑み、今回の発表があった2025年3月19日から30日間は既存の料金体系で価格が計算されます。この期間中、新モードを使いたい人はオプトイン方式で利用できます。期間終了後、それぞれのプランがデフォルトで「Low」モードに切り替わり、ユーザーの選択次第で高いモードを利用することが可能になります。

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in ソフトウェア, Posted by log1p_kr

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