ハードウェア

AMDのリサ・スーCEOが「NVIDIAのCEOとの関係」や「CEOに任命された経緯」などを語る


AMDはCPU市場でIntelと同等以上の性能を達成して影響力を強めており、GPU市場でもNVIDIAに次ぐ勢いを見せています。そんなAMDのリサ・スーCEOにインタビューした映像が公開されています。

AMD's CEO Wants to Chip Away at Nvidia's Lead | The Circuit with Emily Chang - YouTube


以下はAMDの株価を示したグラフです。2010年代初頭まではAMDはIntelに圧倒的な市場シェアの差を付けられており、株価は低迷していました。しかし、2014年にスー氏がCEOに就任して以降、業績が改善し株価も上昇傾向に転じています。


スーCEOによると、CEO任命の当日に取締役会長から「リサ、話せますか?」と電話がかかってきたとのこと。取締役会長は続いて「そろそろ時間だ(It's time)」と発言。困惑するスーCEOに対して、取締役会長は「あなたを次期CEOに任命する」と告げたそうです。


スーCEOは、CEO就任以降の最も大きな転換点としてZenアーキテクチャを採用したCPU「Ryzen」シリーズの発売を挙げています。Ryzenの登場以前は、AMD製CPUはIntel製CPUと比べて安価ながら性能の低いものとみなされていましたが、2016年12月に発表されたRyzenシリーズはIntel製CPUに匹敵する性能を示し、2代目・3代目とバージョンアップを進める中でIntel製CPUを超える性能を備えることとなりました。


AMDの研究施設を案内するスーCEO。スーCEOは「素晴らしい新技術を自分の目で確かめたいとき」と「製品に何かしらの問題が発生したとき」に研究施設を訪れるそうです。


社員を励ますスーCEO。


3D V-Cacheを採用したX3DシリーズのCPUを「最速のゲーミングCPU」とアピールするスーCEO。


これはAIチップ「MI300」のテスト版です。MI300はMicrosoft AzureのAIサービスや、OpenAIのGPT-4oなどを動作させるために使われているそうです。


AMDのAI分野での大きなライバルが、AI分野のトップをひた走るNVIDIAです。実は、スーCEOとNVIDIAのジェンスン・ファンCEOはどちらも台湾の台南にルーツを持っており、親戚同士であることも知られています。しかし、スーCEOによると、2人は業界内のイベントで初めて顔を合わせたそうで、親戚同士の集まりなどで会ったことは一度もないそうです。


レーシングサーキットにやってきたスーCEO。


スーCEOは大の車好きで、家にはポルシェを複数台所有しているとのこと。それぞれの車は「Ryzen」や「EPYC」といったAMDの製品名で呼ばれているそうです。


大人気F1ドライバーのルイス・ハミルトン氏が登場し、スーCEOとにこやかに会話しています。ハミルトン氏はCall of Dutyをたしなむゲーマーとしての一面も備えており、AMD製品のユーザーでもあるそうです。

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in ハードウェア,   動画, Posted by log1o_hf

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