OpenAIがヒューマノイドロボットの開発を検討しているという報道
テスラやXiaomiなど、複数のテック企業が独自のヒューマノイド(人型)ロボットを開発しています。AI開発企業のOpenAIがヒューマノイドロボットの開発に興味を示していると、海外メディアのThe Informationが報じました。
OpenAI Has Discussed Making a Humanoid Robot — The Information
https://www.theinformation.com/articles/openai-has-discussed-making-a-humanoid-robot
OpenAI ‘considered’ building a humanoid robot: Report | TechCrunch
https://techcrunch.com/2024/12/24/openai-considered-building-a-humanoid-robot-report/
OpenAIは大規模言語モデルを中心にさまざまなAIを開発していますが、かつてはロボット工学ソフトウェアチームを抱えており、ロボット向けのAIやソフトウェアを開発していました。2019年にはルービックキューブを解くことができるロボットハンドとアルゴリズムを発表しています。
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また、OpenAIは2023年に、ノルウェーのロボット企業・1Xに2350万ドル(約37億円)を自社ファンドから投資しています。
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さらに、OpenAIはMicrosoftやNVIDIAと共に合計6億7500万ドル(約1000億円)を人型ロボット開発企業・Figureに投資しており、人型ロボット向けAIの開発もFigureと共同で進めることを発表しています。
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The Informationは「直接知っている関係者」に聞いた話として、OpenAIは2021年に解散したロボット工学ソフトウェアチームを再始動させ、ロボットの開発を検討していると報じています。ただし、記事作成時点ではあくまでも「検討」段階であり、具体的な計画は不明だとのこと。
IT系ニュースサイトのTechCrunchは「OpenAIのロボット工学ソフトウェアチームが再編されたとはいえ、大規模なスタートアップ企業を買収でもしない限り、すでに競争の激しい新興分野で追いつくためにOpenAIがやるべきことはたくさんあるでしょう」と述べています。
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