偽中国語掲示板「対多」の偽物アプリがすでに存在していることが判明、対多公式が日本語で注意喚起するレベル
「対多」は漢字や記号のみを投稿可能な掲示板アプリで、中国語っぽい文章が並ぶ独特の雰囲気がインターネットユーザーの心をつかんで注目を集めています。そんな対多の偽物アプリが存在していることが公式アナウンスによって明らかになりました。対多公式Xアカウントは基本的に偽中国語を使用していますが、今回の事案に限っては日本語でも注意喚起しています。
[注意] 林檎商店内、「偽対多」存在確認。驚愕。
— 偽中国語掲示板「対多」公式 (@tsuita_official) December 18, 2024
取得時、評価件数等確認推奨。
申し訳ありませんがこれだけは日本語にて注意喚起です。対多の同名アプリがApp Store上に公開されておりますが、当アプリと全く関係のないものです。ダウンロード時はアイコンや評価件数、アップデート履歴を確認してください。 https://t.co/aR3Rwewo67 pic.twitter.com/mIRmzOiOEA
— 偽中国語掲示板「対多」公式 (@tsuita_official) December 18, 2024
対多は平仮名や片仮名の投稿が不可能な掲示板アプリで、「所持携帯何?何故選択?(日本語訳:スマホは何を使ってる?選んだ理由は?)」といったように漢字と記号を用いた偽中国語のみでコミュニケーションできることを特徴としています。また、利用時にアカウントの作成は不要で、無料かつ匿名で利用可能。対多がどんなアプリなのかは以下の記事をよむとよく分かります。
漢字だらけの偽中国語しか投稿できない国産中華風SNS「対多」登場、匿名無料登録不要林檎端末泥端末両対応 - GIGAZINE
対多は大きな注目を集め、2024年12月15日頃にはApp Storeの無料アプリ総合ランキングで1位を獲得しました。その後、ユーザー過多によって一時的にサービスを停止していましたが、2024年12月18日にサービスを再開しています。
記事作成時点でApp Storeで「対多」と検索すると、「対多」という名前のアプリが2個表示されます。以下のスクリーンショットの場合、2個の対多のうち上部が本物で下部が偽物です。
本物のアプリ詳細画面はこんな感じ。
これが偽物。
以下の画像上のバーを左右に動かすと、本物(左)と偽物(右)を見比べられます。偽物はアプリアイコンのフォントが異なるほか、開発者名も異なっています。
対多の作者であるasa氏はスイカゲームの流行時に偽物アプリが大量に登場した出来事を踏まえつつ「偽中国語掲示板の偽アプリとかもうよくわからない😇」とコメントしています。
スイカゲームが流行った時にApp Storeにも偽物大量に出回ってましたね。「偽アプリを作られる」という実績を解除しました笑
— asa@アプリ開発 (@app_asa) December 18, 2024
偽中国語掲示板の偽アプリとかもうよくわからない😇 https://t.co/43HZd0uVLS
なお、対多はiOS版とAndroid版が存在しており、両バージョンの本物は以下のリンク先で配布されています。
「対多 - 偽中国語掲示板」をApp Storeで
https://apps.apple.com/jp/app/id6738149602
対多 - 偽中国語掲示板 - - Google Play のアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=app.forty_yd.tsuita
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