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NVIDIAが2025年第3四半期の業績を発表、次世代AIチップ「Blackwell」の人気で収益は前年同期比94%増の5兆4400億円


AI需要の急騰により勢いを増す半導体大手のNVIDIAが、2025年会計年度第3四半期(2024年8~10月)の業績を発表しました。NVIDIAが2024年3月に発表した次世代AIチップ「Blackwell」の高い需要により、同社の収益は前年同期比で94%も増加しています。

NVIDIA Announces Financial Results for Third Quarter Fiscal 2025 | NVIDIA Newsroom
https://nvidianews.nvidia.com/news/nvidia-announces-financial-results-for-third-quarter-fiscal-2025


Nvidia (NVDA) earnings report Q3 2025
https://www.cnbc.com/2024/11/20/nvidia-nvda-earnings-report-q3-2025.html

Nvidia says its Blackwell AI chip is ‘full steam’ ahead - The Verge
https://www.theverge.com/2024/11/20/24301810/nvidia-blackwell-ai-b200-gb200-full-production-q3-2025-earnings

NVIDIAによると2025年会計年度第3四半期の収益は前年同期比で94%増の350億8200万ドル(約5兆4400億円)、営業利益は前年同期比で110%増の218億6900万ドル(約3兆3900億円)、純利益は前年同期比で109%増の193億900万ドル(約2兆9900億円)、粗利益率は73.5%です。NVIDIAの収益は過去3四半期連続で前年同期比で増加していますが、その比率は四半期ごとに減衰しています。


NVIDIAはAI人気の最大の恩恵を受けている企業のひとつで、同社の株価は2024年に入ってから3倍近くにまで膨れ上がっています。これにより、NVIDIAはAppleやMicrosoftといった企業を抜いて時価総額で世界トップに躍り出ました。

NVIDIAがAppleを抜いて世界で最も価値のある企業に - GIGAZINE


NVIDIAの収益の大部分を占めるのは、データセンター事業の売上です。NVIDIAのデータセンター部門は2025年第3四半期に前年同期比で112%増の308億ドル(約4兆7700億円)の売上を記録しています。なお、データセンター部門の売上のすべてがチップによる売上ではないそうで、約10%に相当する31億ドル(約4800億円)はネットワーク部品の売上によるものだそうです。

NVIDIAは顧客にMicrosoftやOracle、OpenAIなどの大企業を抱えていますが、その多くが次世代AIチップの「Blackwell」を求めています。NVIDIAの最高財務責任者であるコレット・クレス氏によると、すでにBlackwellのサンプル1万3000個が顧客に出荷されたそうで、「Blackwellは現在、当社の主要パートナーの手に渡っており、各社はデータセンターの強化に取り組んでいます」と語りました。

なお、NVIDIAのジェンスン・フアンCEOは、Blackwellについて「フル生産中」と語っています。クレス氏によると、2025年に入るとBlackwellの出荷数はさらに伸びるため、2025年第4四半期のBlackwellの売上は数十億ドル(数千億円)に達する見込みだそうです。この他、NVIDIAはAIチップのH200の売上が「第3四半期に大幅に伸びた」と説明しています。


また、NVIDIAのゲーム事業の売上は32億8000万ドル(約5100億円)を記録しました。PC向けGPUの需要増加と、ゲーム機向けのチップの売上増加がゲーム事業の売上をけん引しています。

これに加えて、NVIDIAの自動車部門は前年同期比で72%増の4億4900万ドル(約700億円)の売上を記録。この部門にはNVIDIAのロボット向けチップの売上も含まれています。さらに、プロフェッショナルビジュアライゼーション部門の売上は前年同期比で17%増の4億8600万ドル(約750億円)を記録しました。

なお、フアンCEOはアメリカでドナルド・トランプ氏が大統領選挙に勝利したことにも触れ、「新政権が何を決めようとも、当社は当然ながら政権と最高権力を支持します。今後導入されるいかなる規制にも完全に従います」とコメントしています。

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in ハードウェア, Posted by logu_ii

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