NVIDIAがAIアクセラレータのアップグレード計画を発表、2025年にBlackwell Ultraが登場し2026年にはRubinがデビュー
NVIDIAがAIアクセラレータを毎年アップグレードする計画を発表し、2025年に向けてBlackwell Ultraチップを、2026年に向けてRubinと呼ばれる次世代プラットフォームを開発中であることを明らかにしました。
‘Accelerate Everything,’ NVIDIA CEO Says Ahead of COMPUTEX | NVIDIA Blog
https://blogs.nvidia.com/blog/temp-computex-2024-jensen-huang/
NVIDIA Confirms Next-Generation Architecture is based on (Vera) Rubin GPU
https://www.guru3d.com/story/nvidia-confirms-nextgeneration-architecture-is-based-on-vera-rubin-gpu/
Jensen Huang Computex Keynote: Nvidia Reveals New AI Software and Services - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-06-02/jensen-huang-computex-keynote-nvidia-reveals-new-ai-software-and-services
NVIDIA Unveils Next-Gen Rubin, Rubin Ultra, Blackwell Ultra GPUs & Supercharged Vera CPUs
https://wccftech.com/nvidia-unveils-next-gen-rubin-rubin-ultra-blackwell-ultra-gpus-supercharged-vera-cpus/
台北で開催されるコンピューターの見本市「COMPUTEX 2024」の前夜祭で基調講演を行ったNVIDIAのジェンスン・フアンCEOは、近年の生成AIの台頭を新たな産業革命と見ていることを明らかにし、同社の売上増加に大きく貢献している一握りのクラウドコンピューティング企業以外にも、より多くの企業や機関がAIを採用することを期待していると話しました。
こうした期待を背景に、NVIDIAはAI製品への投資を継続していく姿勢を見せ、今後の製品ラインナップについても明らかにしました。
まず、2024年3月時点で発表されていたGPUアーキテクチャ「Blackwell」の拡張版となる「Blackwell Ultra」が2025年に発売される予定です。Blackwell UltraはBlackwellに12-Hi HBM3e互換性を追加したモデルで、Blackwellよりパフォーマンスが向上しています。
NVIDIAが数兆パラメータ規模のAIモデルを実現するGPUアーキテクチャ「Blackwell」と新GPU「B200」を発表 - GIGAZINE
次に、Blackwellの後継となる「Rubin」が初披露されました。Rubinは8-Hi HBM4をサポートしていて、「新しいGPU、新しいArmベースCPU『Vera』、NVLink 6、CX9 SuperNIC、X1600コンバージドInfiniBand/Ethernetスイッチによる先進的なネットワーキング」といったNVIDIAのハードウェアイノベーションとの統合を特徴としているとのこと。NVLink 6は最大3600GB/秒のデータ転送速度を、CX9 SuperNICは最大1600Gb/秒のネットワーク速度を提供する予定だそうです。Rubinを搭載する初期のラインナップには「NVIDIA Rubin R100 GPU」が含まれ、2025年第4四半期に量産が開始される見込み。一方、DGXやHGXソリューションなどのシステムは2026年前半に量産される予定です。
さらに、12-Hi HBM4との互換性を持たせた「Rubin Ultra」が2027年にリリースされるとのこと。
フアンCEOは「私たちは計算のインフレを目の当たりにしています。処理すべきデータ量が指数関数的に増加する中、従来のコンピューティング方法では追いつかなくなっており、NVIDIA流のアクセラレーテッド・コンピューティングによってのみコストを削減できます」と指摘しました。
上記アーキテクチャ群とは別に、NVIDIAは同社のチップを搭載したサーバー・コンピューターの新しい設計も発表しています。
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