Raspberry Piを搭載した高度な自動チェスシステム「Pi Board」
Raspberry Piで制御されたモーター機構と磁石で自動的にチェスの駒を進める「Pi Board」が公開されました。
PI Chess Board
https://readymag.website/u2481798807/5057562/
メカトロニクスエンジニアだというTamerlan氏が制作した「Pi Board」を使うと、あたかも駒が自分で動くかのような対戦が可能です。以下では、F3のマスに白のナイトがあります。
Pi Boardの機能で、ナイトがひとりでにE5に移動し、黒のポーンを脇にずらしました。これはナイトがポーンを取ったということのようです。ナイトは地域によっては「ジャンパー」と呼ばれることもあるとおり、駒の上を跳び越えるという変則的な動きをしますが、「Pi Board」は複雑なナイトの動きに対応しているようです。
相手のプレイヤーが手動で取られた黒のポーンを盤面から取り除きました。
駒を盤面から取り除くのは人間の仕事のようで、E4のマスにあった白のポーンを取った時も相手のプレイヤーが駒を手動で取り除いていました。
開発者によると、Pi Boardを開発するきっかけはポータブルチェス盤の「Square Off」に触発されたことなのだそうです。
最も重要なポイントは、XY軸上で動くステッピングモーターにより駒を動かす機構です。
ナイトの動きは、ナイトの前の駒を空のマスに移動させ、ナイトを移動してから、半歩動かした駒を元の位置に戻すことで実現したそうです。
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