非商用利用なら無料でJetBrainsのWebStormとRiderが使えるように
JetBrainsが提供する統合開発環境「WebStorm」および「Rider」が、非商用利用に限り無料で使えるようになりました。学習、オープンソースプロジェクト開発、コンテンツ制作、趣味での開発など、幅広い範囲で利用できます。
WebStorm と Rider の非商用利用が無料になりました | JetBrains のブログ
https://blog.jetbrains.com/ja/blog/2024/10/24/webstorm-and-rider-are-now-free-for-non-commercial-use/
WebStormはJavaScriptとTypeScript向け、Riderはゲーム開発向けの開発環境で、記事作成時点では年間契約でWebStormが8970円、Riderが1万9370円で提供されており、継続年数による割引が用意されています。JetBrainsによると、この2つへ新たに「学習、あらゆる形態のコンテンツ制作、オープンソースコード、趣味としての開発など」さまざまな非商用用途で無料になる「非商用ライセンス」を付与したとのことです。
なお、非商用ライセンスを利用する場合は匿名の使用統計データ収集をオプトアウトできないほか、非公開チケットを使ったサポートも利用できません。
有料で提供する製品、事業活動の一環で使用する製品に使う場合は、引き続き商用ライセンスが必要となります。商用・非商用の定義について詳しくは契約条項に記されています。また、すでに有料で契約している人でも非商用ライセンスに切り替えることができます。
JetBrainsによると、開発者コミュニティ「Stack Overflow」などで得られた複数のアンケート結果から、68%の開発者が業務外の趣味として、40%がプロ開発者としての成長と自己ペースでの学習目的でコーディングしていることが分かっていて、この割合はゲームとウェブ開発の分野ではさらに高くなっていることから、こうしたニーズに対応すべく、非商用ライセンスモデルを適用したとのことです。
JetBrainsは「非商用用途において無料とすることで、より幅広い顧客が我が社の開発環境を使用できるようにすることを目標としています。この新しいライセンスモデルによって JetBrainsが提供する開発環境の使用障壁をさらに下げ、学習、成長、創造性の維持を支援したいと考えています」と述べました。
ソーシャルサイトのHacker Newsでは「MicrosoftがVisual Studio for Macを廃止したことを考えると大きい」などのコメントが寄せられました。
MicrosoftがMac向け統合開発環境「Visual Studio for Mac」のサポートを2024年8月で終了することを発表 - GIGAZINE
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