GoogleのGemini搭載AI文章生成ツール「NotebookLM」に音声要約をカスタマイズできるオプションが追加される、NotebookLM Businessのパイロット版も開始
Googleが、NotebookLMの「音声の概要」の内容をユーザーがカスタマイズできる機能を追加したことを発表しました。また、2024年中に正式リリースについて発表される予定の企業向けのサービス「NotebookLM Business」のパイロットプログラムの募集もスタートしました。
NotebookLM update: Audio Overview controls and team collaborations
https://blog.google/technology/ai/notebooklm-update-october-2024/
GoogleのNotebookLMは、AIによりポッドキャストのような会話を生成することで、文章を分析してアイデア出しや思考整理を補助するサービスです。どんなサービスなのかは、以下の記事を読むとよくわかります。
無料で自分専用のAIを日本語のウェブサイトやファイルを指定して作れるGoogleのAIサービス「NotebookLM」の使い方レビュー - GIGAZINE
Googleは2024年10月17日に、このNotebookLMの「音声の概要」にカスタマイズ機能とバックグラウンドでの再生機能の2つのアップデートを実施したことを発表しました。
実際に試してみます。まず、NotebookLMにアクセスしてから、赤枠のボタンをクリックしてソースを追加します。
赤枠の部分をクリックして音声ファイルをアップロードします。
音声ファイルを選択します。なお、使用したのは「恐れるべきものは恐れ自体のみ(Nothing to Fear But Fear Itself)」で有名な1933年のフランクリン・ルーズベルトの演説の音声です。
しばらくすると、音声が生成されるので、「カスタマイズ」をクリック。
指示を入力して「生成」をクリックします。
音声の概要が生成され、ふたりの人が英語で演説について話している音声の再生が始まりました。記事作成時点では音声を日本語にするオプションはありません。
AIに質問してみます。
回答が出力されました。この画面に遷移しても、バックグラウンドで会話の再生が続いているので、作業を中断することなく会話の内容を頭に入れることができます。これが、今回追加された2つの新機能です。
Googleはまた、企業や大学向けに機能が強化された次期バージョンである「NotebookLM Business」も発表しました。パイロットプログラムへの申し込みはこのリンクから可能です。
NotebookLM Businessの一般提供が開始される時期や料金といった詳細については、2024年中に発表する予定とのことです。
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