メモ

トヨタとボストン・ダイナミクスが提携、ヒューマノイドロボット研究開発のさらなる加速を目指す


2024年10月16日に、トヨタの研究組織「Toyota Research Institute(TRI)」とロボット企業「ボストン・ダイナミクス」が、汎用(はんよう)ヒューマノイドロボットの開発で提携することを発表しました。

Boston Dynamics and Toyota Research Institute Announce Partnership to Advance Robotics Research - Toyota USA Newsroom
https://pressroom.toyota.com/boston-dynamics-and-toyota-research-institute-announce-partnership-to-advance-robotics-research/

Toyota Joins With Hyundai's Boston Dynamics on AI-Powered Robots - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-10-16/toyota-hyundai-s-boston-dynamics-join-forces-for-ai-powered-robots

Boston Dynamics teams with TRI to bring AI smarts to Atlas humanoid robot | TechCrunch
https://techcrunch.com/2024/10/16/boston-dynamics-teams-with-tri-to-bring-ai-smarts-to-atlas-humanoid-robot/

Boston Dynamics and Toyota Research Partnership - IEEE Spectrum
https://spectrum.ieee.org/boston-dynamics-toyota-research

TRIはこれまで、生成AIを使ったロボット教育用の大規模行動モデル(LBM)の開発で画期的な進歩を遂げており、オープンソースのロボット用AIデータセットの開発において主導的な役割を果たしています。

一方のボストン・ダイナミクスは、人型ロボット「Atlas」や四足歩行ロボット「Spot」などの開発を行うロボット企業で、1992年の設立以来、数十年以上にわたりロボット開発の最前線に立っています。2024年4月にはAtlasを従来の油圧式から完全電動にリニューアルしています。

ボストン・ダイナミクスが人型ロボット「Atlas」を完全電動でリニューアル - GIGAZINE


そんなTRIとボストン・ダイナミクスが研究開発において提携を結んだことを2024年10月16日に発表。TRIによると、今回の提携ではTRIが持つLBM開発に関する専門知識と、ボストン・ダイナミクスのAtlasを組み合わせて、人間とロボットの相互作用などの分野におけるAI搭載ロボットの活用事例に関する研究を実施するとのこと。具体的には、Atlasの物理的能力と、TRIが開発した動作プログラムを組み合わせてさまざまなタスクを実施します。そしてAtlasのパフォーマンスに関するデータを収集して、より高度なLBMのトレーニングのサポートや、ヒューマノイドロボットの基本的な学習課題、全身センシングを活用する研究モデルの能力、人間とロボットのインタラクションや安全性・保証事例の理解などの研究が行われるそうです。

TRIのギル・プラットCEOは「AIと機械学習の近年の進歩は、フィジカルインテリジェンスを進化させる大きな可能性を秘めています。TRIの最先端のAIテクノロジーをボストン・ダイナミクスのロボットに実装することは、人々の生活の質の向上に取り組む我々にとって非常に画期的なものです」と述べています。また、プラット氏は海外メディアのBloombergに対し「私たちが生成AIの分野で行っている研究開発は、ボストン・ダイナミクスが長年進めてきた開発を大いに補完するものになる可能性があります」と主張しています。


ボストン・ダイナミクスのロバート・プレーター氏は「ロボット業界にとって、これほどエキサイティングな取り組みはありませんでした。TRIと提携して汎用ヒューマノイドロボットの開発を加速することを楽しみにしています。このパートナーシップは、強力な研究開発基盤を持つ2社が協力して、多くの複雑な課題に取り組み、現実世界の問題を解決するための有用なロボットを構築するためのものです」と語りました。

また、プラット氏は「最終的には工場の組み立てラインや家庭での高齢者介護に我々が開発したロボットを導入することが目標です」と述べました。なお、TRIとボストン・ダイナミクスの両社はプロジェクトのスケジュールや予算については明言を避けています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
トヨタがコウモリのように天井からぶら下がる家庭用ロボットを発表 - GIGAZINE

ボストン・ダイナミクスが二足歩行ロボット「Atlas」開発事業からの撤退を発表、振り返り動画も公開される - GIGAZINE

ボストン・ダイナミクスがChatGPTを使って自社のロボット犬を「話す犬」に変える - GIGAZINE

ボストン・ダイナミクスが「ロボット犬のSpotをパクった」としてロボット企業のゴースト・ロボティクスを提訴 - GIGAZINE

トヨタのアメリカ支社から240GBのデータが流出したことが判明 - GIGAZINE

in メモ, Posted by log1r_ut

You can read the machine translated English article here.