ハードウェア

ボストン・ダイナミクスがChatGPTを使って自社のロボット犬を「話す犬」に変える


異様に滑らかな動きで歩いたり踊ったりして世間をにぎわせたボストン・ダイナミクスのロボット犬がついに話すようになりました。

Boston Dynamics turned its robot dog into a talking tour guide with ChatGPT - The Verge
https://www.theverge.com/2023/10/26/23933213/boston-dynamics-robot-dog-spot-top-hat

ボストン・ダイナミクスのロボット犬「Spot」が話す様子は以下の動画で確認できます。

Making Chat (ro)Bots - YouTube


バリトンボイスで「お会いできて光栄です。あなたの名前をお聞かせください」と話すSpot。声に合わせて口が動くのがなんとも不気味。


人間の言葉を聞いて「会話」することもできます。アメリカのテクノロジー系メディア・The Vergeいわく「Spotはイギリスなまり」とのことで、撮影者に「そのアクセント好きですよ」と言われたSpotは「私は本場のイギリス体験を提供するために細心の注意を払って作成されました」とジョークなのかジョークでないのかわからない言葉を返しました。


箱に詰められた石を見て「見事な石のコレクションがあります」とも発言します。Spotはカメラを通じて得た映像を処理することができます。


ボストン・ダイナミクスは、Spotをしゃべらせるために「ChatGPT」のAPIとオープンソースの大規模言語モデルを使って訓練し、Spotにスピーカーを搭載して、口が動くように改良を加えたとのこと。「この部屋には〇〇があります」という説明以外は、すべて自動生成されたセリフを発しているそうです。

ボストン・ダイナミクスは話すSpotに「ツアーガイド」としての役割を与えて実験中。ボストン・ダイナミクスのソフトウェアエンジニアであるマット・クリンガンスミス氏は、「話すSpotの開発は貴重な体験でした。ロボットは人間のコマンドに従うだけでなく、周りの状況に対応することができるのです。AIテクノロジーが進歩する速度はすさまじく、今後どのような機能が使えるようになるのか想像もできません」と語りました。

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in ソフトウェア,   ハードウェア,   動画, Posted by log1p_kr

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