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AI搭載タブレットのデジタル教科書を導入することについて韓国で議論が発生


2025年からAIを搭載したタブレットベースのデジタル教科書を導入することを表明した韓国で、議論が巻き起こっているとのことです。

AI textbooks turmoil continues ahead of implementation in South Korea | The Straits Times
https://www.straitstimes.com/asia/ai-textbooks-turmoil-continues-ahead-of-implementation-in-south-korea


South Korea’s plan for AI textbooks hit by backlash from parents
https://www.ft.com/content/1f5c5377-5e85-4174-a54f-adc8f19fa5cb

South Korea’s AI textbook program faces skepticism from parents | TechCrunch
https://techcrunch.com/2024/08/18/south-koreas-ai-textbook-program-faces-skepticism-from-parents/

デジタル教科書は2028年には音楽、美術、体育、倫理を除くすべての教科で用いられる予定となっていて、学習速度に合わせてカスタマイズされ、教師はダッシュボードから生徒の様子をチェック可能になるとのこと。


社会副総理で教育部長官の李周浩(イ・ジュホ)氏は記者会見を開き、「デジタル教科書は、授業にデジタル端末を取り入れるだけではなく、授業そのものを変えるもの、そして変化を助けるものです。授業が、一方通行で暗記させることを中心とした場所から、生徒たちが主体的に自分の学習に取り組む場所へと移行する必要があることは、誰もが認めるところです。2025年はその変化のための重要な年であり、教師が授業を変革するのを助けるためにAI教科書を活用する必要があります」と語りました。

デジタル教科書の推進は「李周浩政策」と表現されることがあり、政権交代によって廃止される可能性があるという懸念もあります。しかし李氏は「デジタル技術を用いた教育の改善は、政府全体で推進されているもの」と強調し、「前政権下で行われた2022年のカリキュラム改訂の議論でも、デジタルリテラシーや教育技術の活用が重視され、公教育へのAI導入の取り組みが議題となりました」と説明しました。


ただ、学校に通う子どもを持つ親からは「新しい技術を導入するのではなく、授業に集中できるようにしてほしい」との嘆願書が寄せられていて、中には「デジタル端末を使う機会が多くなると、脳の発達に悪影響を及ぼす可能性があるのではないかと心配しています。すでに、子どもたちはスマートフォンやタブレットを使いすぎていると思います」と心配を示す人もいたとのこと。

予定通りに進めば、デジタル教科書はまず3年生・4年生・7年生の授業に導入され、2026年から5年生・6年生・8年生、2027年から9年生も使用を開始します。移行期間中は教師、生徒ともに混乱を避けるため、デジタル教科書と紙の教科書が併用されるとのことです。

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in メモ,   ハードウェア, Posted by logc_nt

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