ハードウェア

Apple Vision Proの2024年度中の販売台数は50万台に届かない見込み


2024年2月にアメリカで発売され、2024年6月には日本での販売もスタートしたAppleの空間コンピューティングデバイス「Apple Vision Pro」ですが、マーケットインテリジェンス企業のIDCが「販売初年度となる2024年の販売台数は50万台に届かない」との見通しを報告しています。

Apple’s Vision Pro Won’t Cross 500,000 Sales This Year, IDC Says - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-07-11/apple-avoids-eu-antitrust-threat-with-tap-and-pay-probe-settlement


US Vision Pro sales likely to fall 75% this quarter – IDC - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2024/07/11/us-vision-pro-sales/

Apple Vision Pro Unlikely to Hit 500,000 Sales This Year, Says IDC - MacRumors
https://www.macrumors.com/2024/07/11/apple-vision-pro-under-500000-sales-this-year/

IDCによると、2024年2月の発売以来Apple Vision Proの販売台数は第1四半期の時点で10万台に達しておらず、第2四半期のアメリカ国内での販売台数は75%減に直面しているとのこと。

その理由としてIDCは「発表当初からApple Vision Proを購入したいと考えていたアメリカのほとんど全てのユーザーがすでに購入してしまったから」と推測しています。一方で、Appleは2024年6月に日本や中国、シンガポールでApple Vision Proの販売を開始。そして2024年7月12日にはオーストラリアやカナダ、フランス、ドイツ、イギリスで発売を予定しており、アメリカでの販売台数の伸び悩みを相殺することが期待されています。


IDCの副社長であるフランシスコ・ジェロニモ氏は「Apple Vision Proが成功するためには、その価格とは別に、利用可能なコンテンツにかかっています。Appleは製品を国際市場に拡大すると同時に、ローカルコンテンツも利用できるようにすることが重要です」と提言しました。

なお、Appleは第2世代Apple Vision Proの開発を一時中断して、廉価版Apple Vision Proの開発が進められていることが報じられています。

Appleは第2世代Apple Vision Proの開発を一時中断してより安価な廉価版モデルの開発を急いでいる - GIGAZINE


この廉価版Apple Vision Proは2025年後半に登場するとみられており、IDCは「廉価版Apple Vision Proが発売されると、売上が2倍以上に伸びるでしょう」と予想しています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
約60万円のApple初となる高級MRヘッドセット「Apple Vision Pro」がついに日本で発売されたので開封&セットアップしてみた - GIGAZINE

Apple Vision ProをPCとワイヤレス接続してPC向けVRゲームを遊べるようにする「ALVR」導入まとめ - GIGAZINE

個人情報満載なApple Vision Proを家族や友人にも気軽に貸せるようになる「ゲストユーザ」モードの設定方法まとめ - GIGAZINE

「visionOS 2」が登場、Apple Vision Proの空間コンピューティングを進化させる最新OS - GIGAZINE

「Apple Vision Pro」にもパーソナルAIのApple Intelligenceを搭載することが計画されている - GIGAZINE

ついに出るApple初のゴーグル型空間コンピューティングデバイス「Vision Pro」開封&海外レビューまとめ - GIGAZINE

in ハードウェア, Posted by log1r_ut

You can read the machine translated English article here.