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個人情報満載なApple Vision Proを家族や友人にも気軽に貸せるようになる「ゲストユーザ」モードの設定方法まとめ


Appleのヘッドセット型空間コンピューティングデバイス「Apple Vision Pro」は、iPhoneやiPadと同様に個人のApple IDに紐づけされています。そのため、写真のライブラリやメール、アプリの設定などといった個人のプライバシーに関わる情報にアクセスでき、安易に人に貸すことができません。そこで、Apple Vision Proには他人に貸したい時に使える「ゲストユーザ」モードが用意されています。実際にどうやってApple Vision Proをゲストユーザモードに設定するのかをまとめてみました。

ほかの人がApple Vision Proを使えるようにする - Apple サポート (日本)
https://support.apple.com/ja-jp/guide/apple-vision-pro/dev57f3c667e/visionos

Apple Vision Proの外観とセットアップについては以下の記事を見るとよくわかります。

約60万円のApple初となる高級MRヘッドセット「Apple Vision Pro」がついに日本で発売されたので開封&セットアップしてみた - GIGAZINE


ゲストユーザモードへの切り替えは簡単で、まずコントロールセンターにアクセスします。


コントロールセンターの下段にある人型のアイコンをタップ。


ゲストユーザモードでは、ゲストユーザーがアクセスできるアプリを選ぶ「許可されたアプリ」と、見ている映像を別のデバイスで映し出す「ビューミラーリング」の設定ができます。


「許可されたアプリ」では、その時点で開いているアプリのみへのアクセスを認めるか、すべてのアプリへのアクセスを許可するかを選べます。今回はSafariとAppleTVと「株価」を開いた状態で、「開いているアプリのみ」を選択しました。


ビューミラーリングは、同じWi-Fiに接続したMacやiPadに映像をミラーリングできます。今回はiPad Pro(2024)にミラーリングしてみます。まず、事前にiPad Pro側でAirPlayを有効化しておく必要があります。iPad Proの設定にある「一般」から、「AirPlayとHandoff」を選択。


「AirPlayレシーバー」の部分をオンにします。


Apple Vision Proで「ビューミラーリング」をタップすると、ミラーリング可能なデバイスが表示されます。同じWi-FiにつないでいるiPad Proが表示されるので選択します。


「開始」をタップします。


すると「ゲストユーザ 5分以内にVision Proを共有してください」と表示されました。


ここで、Apple Vision Proを外して、別ユーザーに貸します。


別ユーザーがApple Vision Proを装着すると、手の設定が始まります。


次に、視線設定が行われました。Apple Vision Proは手と視線で操作を行うため、装着した他のユーザーに合わせる必要があるというわけです。


視線と手の設定が終わると、安全性についての注意が表示されました。「続ける」をタップ。


キャプチャについての注意が表示されるので、「続ける」をタップ。


すると、Safari・AppleTV・「株価」のウィンドウが表示されました。


ビューミラーリングをしているiPad Proには、以下のようにApple Vision Proのディスプレイに映る光景が表示されます。パススルーもそのまま表示されるので、使用者の手がそのまま映っています。


実際に、iPad Proにビューミラーリングした映像をそのまま収録したムービーが以下。視線設定を終えてからゲストユーザモードでログインし、操作する様子を確認できます。

Apple Vision Proをゲストユーザモードで使ったところをiPad Proでビューミラーリングして収録したムービー - YouTube


コントロールセンターにアクセスしようとすると、「ゲストユーザ」という項目が表示されました。人型のアイコンをタップすると、アクセシビリティオプションと視線設定、手の設定、「ゲストユーザとプライバシー」についてにアクセスできます。


開いているアプリのみにアクセスを限定しているので、ゲストユーザがDigital Crownを押したりコントロールセンターを開いたりしてホームにアクセスしようとしても、「ゲストユーザモードが有効になっています」と表示され、アクセスできなくなっていました。なお、許可されたアプリを「すべてのアプリ」に設定すればゲストユーザでもホームにアクセスできるようになりますが、Optic ID・Apple Pay・EyeSight・Personaといった個人情報に直結する機能にはアクセスできないようになっています。


基本的に開いているアプリに関しては自由にアクセス可能。Apple Vision Proを含め、VR(仮想現実)やMR(複合現実)はやはり体験しないとその良さや魅力を伝えることが困難です。「Apple Vision Proってどんなデバイスなの?ちょっと試させてよ」と言われた場合、ゲストユーザモードにすれば安心して貸すことができます。

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by log1i_yk

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