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「visionOS 2」が登場、Apple Vision Proの空間コンピューティングを進化させる最新OS


2024年6月11日2時からAppleが開催している年次開発者会議「WWDC24」の基調講演で、Apple Vision Pro向けOSである「visionOS」の次期メジャーバージョンとなる「visionOS 2」が発表されました。

visionOS 2、Apple Vision Proに新しい空間コンピューティング体験を提供 - Apple (日本)
https://www.apple.com/jp/newsroom/2024/06/visionos-2-brings-new-spatial-computing-experiences-to-apple-vision-pro/

Appleのイベント - Apple(日本)
https://www.apple.com/jp/apple-events/

WWDC 2024 — June 10 | Apple - YouTube


まずはvisionOSから。


Apple Vision Proは独創的な空間アプリを生み出すインスピレーションをもたらしてくれます。


複数の試合の生中継とスタッツが見られるNBAアプリ


マーベルの世界でスーパーヒーローになれる「ホワット・イフ…?」


絶滅危惧種の世界を探検できる「UNEXTINCT」


周囲の空間を使ってユーザーを完全に包み込むゲームや、手術のシミュレーションができるアプリもあります。


Apple Vision Pro専用のアプリはすでに2000以上も存在しており、Apple Vision Proに対応するiPhoneとiPad用のアプリも含めると、利用可能なアプリの数は150万以上になります。


そんなApple Vision Pro向けの最新OSとなるのがvisionOS 2です。


visionOS 2では生産性を大幅に向上させる機能とイマーシブな共有体験のためのパワフルな新しいデベロッパーAPIが登場します。


まずは写真アプリから。


visionOS 2ではすでにライブラリにある写真でボタンをタップするだけで先進的な機械学習が、2D画像をもとに左右両方の目で見た状態を生成し、自然な奥行きある空間写真を作ります。


過去に戻って大切な写真を持ち帰るのは魔法のような体験です。


visionOS 2では操作がさらに簡単になります。


手のひらを上げてタップするとホームビューが開きます。


手のひらを返して時刻とバッテリー残量を表示したり、通知やMac仮想ディスプレイなどの機能に素早くアクセスしたりすることが可能。


見るだけで自分のMacをワイヤレスでApple Vision Proに持ち込むことも可能。


ポータブルでプライベートな大型4Kディスプレイを使えるようになるわけです。


年内にはこれがさらに進化して、ディスプレイの解像度とサイズが上がる予定。


より拡大して、ユーザーを包み込む超ワイドディスプレイが登場します。


新しいワイドディスプレイは横並びの4Kモニター2台に匹敵するとのこと。


Apple Vision Proのもうひとつの魅力は飛行機内での利用にあります。


Apple Vision Proはプライベートな映画館をどこにでも持ち歩くことができるようになるようなものです。


visionOS 2ではトラベルモードが電車に対応するので、電車の中でも映画を鑑賞したり映像コンテンツを楽しむことができるようになります。


Volumetric APIsでは、きわめて複雑な3Dアプリの同時実行が可能になります。


TabletopKitはデベロッパーが平面固定型のアプリを開発することを支援するソフトウェア開発キットです。


例えば、製造用ワークステーションやボードゲームなどの開発に役立ちます。


パワフルな用途を生み出すEnterprise APIも登場。


医療における外科訓練や製造装置のメンテナンスなどに役立つアプリの開発に役立ちます。


空間ビデオをより簡単に作成することができるようになります。


iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxでは簡単に空間ビデオの撮影が可能。


これに加えて、キヤノンのEOS R7で空間ビデオが撮影できる、空間レンズが登場します。


Mac向けのFinal Cut Proで空間ビデオを編集し、visionOS向けのVimeoアプリで共有・視聴が可能となります。


360度のVRビデオである「Immersive Video(イマーシブビデオ)」について。


BlackMagic Designと協力し、BlackmagicカメラとDaVinchi Resolve Studio Apple Compressorによる新しい動画制作ワークフローを構築。


他にも、さまざまな作品をApple TVアプリで楽しめます。


visionOS 2ではパワフルな新しいデベロッパーAPIなどが魅力です。


なお、Apple Vision Proは2024年6月28日に日本で発売予定。


さらに、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、イギリスといった国でも2024年7月12日に発売される予定です。

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in ソフトウェア,   動画, Posted by logu_ii

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