MozillaがFirefoxのバージョンアップ予定を発表、「ローカルで動作するAI」や「セキュリティ強化」がテーマに
ウェブブラウザのFirefoxを開発するMozillaが、ユーザーからのフィードバックを受けて、特に要望の多かった機能を2025年までの1年間に実装すると発表しました。
Here’s what we’re working on in Firefox
https://blog.mozilla.org/en/mozilla/heres-what-were-working-on-in-firefox/
Mozillaが今後1年間に予定している更新と改善は以下の通り。
1:タブグループ、縦タブ、サイドバーなどの生産性を高める機能
タブグループ機能では、関連するタブをまとめて管理できます。縦タブ機能では、タブを縦に並べることで、多くのタブを開いていても効率的に切り替えられます。サイドバーは、ブックマークやヒストリーなどにすばやくアクセスできる便利な機能です。これらの機能により、ユーザーはどれだけタブを開いていても整理しやすくなるとのこと。
2:学校、仕事、個人の閲覧を分けて管理できるプロファイル管理システム
新しいプロファイル管理システムにより、ユーザーは学校、仕事、個人の閲覧を別々のプロファイルで管理できます。これにより、それぞれの用途に応じたブックマークやアドオン、設定を使い分けられ、プライバシーを保護しつつ利便性を高められます。
3:写真、色、抽象画像など、ユーザーに合わせたカスタマイズ可能な新しいタブの壁紙
新しいタブページの背景を、写真や色、抽象画像など、ユーザーの好みに合わせてカスタマイズできます。ユーザーは多様な選択肢から、自身に最適な壁紙を選ぶことができます。
4:直感的で分かりやすいプライバシー設定
Mozillaは、自社の高度な追跡防止技術を、シンプルで分かりやすい方法で提供すると述べています。ユーザーは直感的な操作で、自分に合ったプライバシー設定を簡単に行うことができるようになります。
5:視覚的な混乱を減らし、重要なアクションにすばやくアクセスできるよう合理化されたメニュー
メニューの視覚的な混乱を減らし、ユーザーがよく使うアクションを優先的に表示することで、目的の機能により素早くアクセスできるようになります。
6:PDFファイルに挿入された画像のAlt-textを生成するAI機能
PDFファイルに挿入された画像のAlt(代替)テキストを自動生成するAI機能が搭載されるとのこと。この機能により、視覚障害者や学習障害者など、アクセシビリティを必要とするユーザーのPDFファイル閲覧がより便利になります。この機能はローカルデバイス上で動作するAIモデルを使用するもので、2024年第3四半期から実装するとのこと。
Mozillaは、「Firefoxはユーザーのプライバシーを守ることがすべての活動の中核となっています」と述べ、翻訳やPDF編集などに使われるAI機能はすべてデバイスローカルで動作し、ユーザーの個人データを企業のサーバーに送信したり、AIの学習に使用したりすることはないと宣言しています。
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