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「Firefox 126」正式版リリース、URLコピー時に追跡パラメーターを削除する機能が追加される


ウェブブラウザ「Firefox 126」の正式版が公開されました。URLのコピー時に追跡パラメーターを削除することが可能になったり、Zstandard圧縮がサポートされたりするなど機能面がアップデートされたほか、検索機能改善のためのデータ収集を行うようになっています。

Firefox 126.0, See All New Features, Updates and Fixes
https://www.mozilla.org/en-US/firefox/126.0/releasenotes/


◆URLをコピーする際に追跡パラメーターを削除することが可能に
URLを選択し、右クリックメニューの「サイト追跡を除いてコピー」をクリックすることでURLの追跡パラメーターを削除しつつコピーを行う事が可能になりました。


例えばFirefoxのリリースノートのページの場合、そのままコピーすると下記のURLとなります。

https://www.mozilla.org/en-US/firefox/126.0/releasenotes/?utm_source=firefox-browser&utm_medium=firefox-desktop&utm_campaign=about-dialog


一方「サイト追跡を除いてコピー」機能を使用すると下記の通り。

https://www.mozilla.org/en-US/firefox/126.0/releasenotes/


Zstandard圧縮をサポート
gzipやbrotliに代わり、より効率良く圧縮を行えるZstandard圧縮をサポートしました。Zstandardのベンチマーク結果によると、brotliと比べて圧縮率を高めながら約3.5倍高速に解凍できるようになるとのこと。


◆検索機能改善のためのデータ収集を行うように
検索機能改善のために、ユーザーが検索を行った時に「どういう種類の検索だったのか」というデータを収集するようになりました。検索をカテゴリごとに分類して国ごとにカウントするという手法が採用されており、個々のデータがユーザーと結びつかないようOHTTPを使用して収集されるとのこと。

記事作成時点では下記のカテゴリが用意されていると述べられています。


「動物」「芸術」「自動車」「ビジネス」「キャリア」「教育」「ファッション」「金融」「食品」「政府」「健康」「趣味」「家庭」「不確定」「ニュース」「不動産」「社会」「スポーツ」「テクノロジー」「旅行」

◆開発者向けの変更点
URL.parse()をサポート
・CSSのzoomプロパティが標準で有効に
CSSカスタム要素に「:state()」疑似要素と「CustomStateSet」インターフェースを追加
Screen Wake Lock APIをサポート
IDBFactory.databasesがサポートされてIndexedDBを列挙可能に

◆その他の変更点
・Firefox翻訳にカタルーニャ語が追加されました
・M3チップ搭載macOSでAV1ハードウェアデコードアクセラレーションが有効化されました
・Firefox 125で登場したURL貼り付け提案機能がパフォーマンスの問題のため一時停止されました

また、Firefox 126には複数のセキュリティバグフィックスが含まれています。

なお、次期メジャー版となる「Firefox 127」は現地時間の2024年6月11日にリリース予定です。

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in ソフトウェア, Posted by log1d_ts

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