レビュー

最大2000W出力&バッテリー容量1024Whでドローンの急速充電も可能なポータブル電源「DJI Power 1000」レビュー


DJIが2024年4月18日(木)に日本で発売したポータブル電源「DJI Power 1000」は、1024Whの大容量バッテリーを搭載し、最大2000Wでの連続出力が可能です。さらに、別売りの拡張アクセサリーを使えばソーラーパネルや車内電源から充電したり、ドローンを急速充電したりすることも可能。そんなDJI Power 1000を借りられたので、性能を検証してみました。

DJI Power 1000 - 1024Wh ポータブル電源 - DJI
https://www.dji.com/jp/power-1000

・目次
◆1:DJI Power 1000の外観や搭載ポートをチェック
◆2:AC入力性能をチェック
◆3:AC出力性能をチェック
◆4:USB-Cポートの急速充電規格をチェック
◆5:DJI Power 1000を専用収納ケースに入れてみた
◆6:車内電源やソーラーパネルから充電することも可能
◆7:DJI製ドローンの急速充電も可能

◆1:DJI Power 1000の外観や搭載ポートをチェック
DJI Power 1000には、DJI Power 1000本体のほかに電源コード、クイックスタートガイド、安全に関する説明書、保証書が付属します。


DJI Power 1000の見た目はこんな感じ。


左側にはAC出力ポートを2個搭載。合計最大連続出力は2000Wです。


中央にはUSB-AポートとUSB-Cポートを2個ずつ搭載。USB-Aポートの出力は最大24Wで、USB-Cポートの出力は最大140Wです。


USBポートの上部には液晶パネルが搭載されており、バッテリー残量や入力電力、出力電力などを確認できます。


右側にはAC入力ポートとSDC入出力ポート、SDC Lite入出力ポートを搭載しています。AC入力ポートの最大入力電力は1200Wで、SDC入出力ポートおよびSDC Lite入出力ポートは最大出力240W、最大入力400Wです。


背面にはポート類は搭載されていません。


左側面には大きな排気孔。


右側面にも排気孔があります。また、排気孔の下部にはアクセサリーを固定するためのネジ穴が設けられています。


天面にはグリップを2個搭載。


底面には大きな滑り止めが2個付いています。


付属の電源ケーブルはアース付き。


DJI Power 1000の寸法は長さ448mm×幅225mm×高さ230mmで、重さは実測で13.25kgでした。


13kg超えの重量ですが、大きなグリップが2個付いているので両手で安定して持てます。


◆2:AC入力性能をチェック
DJI Power 1000はAC入力ポートから最大1200Wで充電可能です。


AC入力ポートの下部には入力電力を1200Wか600Wに切り替えるスイッチが搭載されています。


600W入力モードの場合、液晶パネルには580W前後の値が表示されました。


1200Wでの液晶パネル上の入力表示は950W前後でした。


◆3:AC出力性能をチェック
DJI Power 1000の最大連続出力は1200Wです。実際にDJI Power 1000に定格消費電力1200Wの電気ケトルを接続して電気ケトルのスイッチを入れると、1190W前後の出力を得られました。


しかし、DJI Power 1000を充電しながら電気ケトルに電力を供給すると、出力電力が1074W前後にまで落ちました。


DJI Power 1000には電源周波数の自動検知機能が搭載されています。今回は関西で使ったので、自動的に出力周波数が60Hzになりました。


出力周波数は手動で切り替えることも可能。出力周波数を切り替えるにはDJI Power 1000を電源から切断し、ACボタンを10秒長押しします。


これで、50Hzに切り替わりました。


DJI Power 1000は無停電電源装置(UPS)としても使用可能です。例えば、以下のように「家庭用電源とDJI Power 1000のAC入力ポートを接続し、DJI Power 1000のAC出力ポートとPCを接続する」という配線にすると、家庭用電源からDJI Power 1000とPC両方に電力を供給できます。この状態で停電などで家庭用電源からの電力供給が途絶えると、20ミリ秒以内にDJI Power 1000からの出力に切り替わってPCを稼働させ続けることができます。


以下のムービーでは、AC入力ポートから電源ケーブルを抜いてもPCが稼働し続ける様子を確認できます。

DJIのポータブル電源「DJI Power 1000」のUPS機能を試す - YouTube


◆4:USB-Cポートの急速充電規格をチェック
DJI Power 1000のUSBポートの対応充電規格をUSBテスター「Power-Z KM003C」でチェックしてみました。USB-Aポートの対応規格は以下の通り。Quick Charge 3.0などに対応しています。


USB-Cポートの対応規格は以下の通り。Quick Charge 3.0など他に、USB PD 3.1にも対応しているようです。


USB PD 3.1のFixedは以下の通り。5V・5Aという珍しい出力に対応しているのが特徴的です。


5V・5Aでの出力に関しては、以下の記事で詳しく検証しています。

DJIのポータブル電源「DJI Power 1000」は「5V・5A」での出力に対応しているらしいけど本当なのかRaspberry Pi 5で試してみた - GIGAZINE


◆5:DJI Power 1000を専用収納ケースに入れてみた
DJI Power 1000本体のほかに、「DJI Power 1000 保護収納ケース」「DJI Power 車内電源ソケット - SDC 電源ケーブル」「DJI Power ソーラーパネル アダプターモジュール」「DJI Power SDC - DJI Air 3 急速充電ケーブル」も借りられたので、それぞれ詳しくみていきます。


DJI Power 1000 保護収納ケースの見た目はこんな感じ。


中にはDJI Power 1000 保護収納ケースがピッタリ入ります。


側面のファスナーを開けると、収納状態のままDJI Power 1000の各種ポートにアクセスできます。


排気孔の部分も開閉可能。


背面には小物類が入るスペースが設けられています。


小物入れはスマートフォンやタブレットといった薄型のものが入るサイズです。


◆6:車内電源やソーラーパネルから充電することも可能
DJI Power 車内電源ソケット - SDC 電源ケーブルを使えば、自動車のシガーソケットからDJI Power 1000を充電できます。


DJI Power 車内電源ソケット - SDC 電源ケーブルの見た目はこんな感じ。


最大出力は100Wです。


自動車のシガーソケットと接続すると、無事に充電できました。


液晶パネル上の入力電力はぴったり100Wでした。


DJI Power ソーラーパネル アダプターモジュールを使えば、ソーラーパネルからDJI Power 1000を充電できます。ソーラーパネルはDJI純正のものだけでなく、XT60コネクタを搭載する別メーカーのソーラーパネルも接続可能です。


パッケージの中にはDJI Power ソーラーパネル アダプターモジュール本体のほかにマウント用金具や工具、ネジ、説明書が入っていました。


DJI Power ソーラーパネル アダプターモジュールにはソーラーパネルを3枚接続できます。


1ポート当たりの最大出力は200Wで、3ポートの合計最大出力は400Wです。


付属の工具を使って数分で取り付け可能。


DJI Power ソーラーパネル アダプターモジュールはDJI Power 1000本体に取り付けずとも仕様可能ですが、本体に固定することでケーブルが取り回しやすくなります。


ソーラーパネルと接続するとこんな感じ。


◆7:DJI製ドローンの急速充電も可能
DJI Power 1000にはDJI製ドローンの急速充電機能が搭載されており、各ドローンに対応するケーブルを用意することで急速充電が可能です。例えば、DJI Air 3に対応するDJI Power SDC - DJI Air 3 急速充電ケーブルの見た目はこんな感じ。


各種ドローンの充電時間は以下の通りです。


DJI Power 1000は公式オンラインショップなどで販売されています。なお、記事作成時点ではAmazon.co.jpで税込11万4400円で入手できます。

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by log1o_hf

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