東京スタジアム建設以前から存在する下町の味・コロッケパンを南千住の「青木屋」で食べてきた
行列必至で昼過ぎには売り切れることが多いという、南千住で人気のコッペパン専門店「青木屋」でパンを買う機会を得たので、うわさの巨大コロッケパンを買ってみました。
青木屋(@aoki.ya) • Instagram写真と動画
https://www.instagram.com/aoki.ya/
南千住駅に到着。駅の東西にともにバスターミナルがありますが、青木屋は西口の方向にあります。
左右に横切っているのが都道464号線で、奥側が南千住駅方向。駅の北側を抜ける道路の拡張工事が行われていました。写真手前方向が青木屋方面です。
道なりに進み、国道4号のほうへ向かいます。
正面に見えている信号の方向から手前の方向へやってきました。ここで左右(南北方向)に走っているのは国道4号。
交差点から西には「千住間道」という愛称があります。
青木屋は、この千住間道沿いの北側にあります。
場所はここ、東京都荒川区南千住6丁目47-14。南千住駅から徒歩10分弱でした。なお、最寄り駅となると都電荒川線・三ノ輪橋駅のほうが近くて、徒歩5分ほどです。
メニューは「コロッケパン 290円」「ハムカツパン 270円」「メンチパン 320円」「とんかつパン 320円」の4種類。
一応、商品ケースがあるのですが、あっという間に売れてしまうので、品が並んでいる姿はほとんど見かけませんでした。
コロッケなどがひっきりなしに揚げられていました。
今回は「コロッケパン」と「とんかつパン」を注文。そもそもパンが巨大で、交通系ICカードのサイズだと2枚はすっぽり収まり、3枚目でようやくはみ出すぐらいの大きさ。
原材料はこんな感じ。
コロッケパンは、巨大コロッケが2つ並んでサンドされていて、だいたいこのコロッケ1つが交通系ICカードより大きいぐらいのサイズ。
断面はこんな感じ。ふわっと柔らかく甘みを感じるコッペパンの間にサンドされたコロッケは、ジャガイモのきめが細かく塊になった部分がまったくありません。衣はソースで少ししっとりしつつ、揚げたてなのでまだカリカリとした食感も残り、フワフワホクホク。朝ご飯ならこれ1つで満足できそう。
一方の「とんかつパン」は、同じく巨大コッペパンにほぼジャストフィットサイズのとんかつが挟まれています。
バラ肉を重ねたとんかつで、衣はコロッケよりも少ししっかりしている印象。じゅわっと出てくる脂をコッペパンが吸って逃がしません。ソースの酸味と肉&パンの甘みが合わさり、至福のひと品です。
青木屋は日曜・祝日が休みで、営業開始は朝7時。売り切れ次第終了で、昼過ぎぐらいから売り切れる品が出るとのことです。
なお、千住間道を青木屋からさらに西の方向に歩いて行くと「荒川総合スポーツセンター」があります。ここが、かつて大毎オリオンズ(のち東京オリオンズ、ロッテオリオンズを経て現・千葉ロッテマリーンズ)の本拠地だった東京スタジアムの跡地です。
スポーツセンターの建物の裏手はグランドになっており、その片隅に像と碑が建っています。
「井上省三君碑」
井上省三は、1879年(明治12年)にこの地に開業した日本初の官営毛織物工場「千住製絨所」初代所長です。碑は1886年に病気のため亡くなった井上の偉業をしのんで建てられたもの。千住製絨所は終戦後、大和毛織に売却されたのち1960年に操業を停止。1962年、工場跡地に東京スタジアムが建てられました。なお、東京スタジアムはオーナーだった大映の破綻により、完成からわずか10年後の1972年に閉鎖され、1977年に解体されました。
ぐるっと見て回ったのですが、東京スタジアムの跡地であることを示す碑などはないようでした。
青木屋は東京スタジアムができる5年前の1957年創業であり、「東京スタジアムのあった時代と変わらない」ものの1つといえそうです。
荒川ゆうネットアーカイブ > 特集 > 失われた風景 東京スタジアム
https://www.city.arakawa.tokyo.jp/unet/issue/0708/index.html
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