取材

「鬼滅の刃」スタンプを豪雨被害によるバス代行が続く久大本線を横断しつつ集めてきた


劇場版「鬼滅の刃」無限列車編公開記念のJR九州デジタルスタンプラリーを、スピードランではなく車窓も楽しみつつ回ろうということで、熊本から阿蘇へ、さらに阿蘇から別府へと移動したのち、移動方向を西へと折り返し、大分から久大本線を西へと移動することになりました。

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◆2020年10月2日(金) 13時30分:大分駅→由布院駅
大分駅から久大本線で次のスタンプラリー対象駅・豊後森駅を目指します。ただし、久大本線は「令和2年7月豪雨」の影響で一部区間の運転を見合わせており、大分駅から鉄道で行けるのは庄内駅まで。


庄内駅までのルートはこんな感じ。


熊本からの「あそぼーい!」車内で弁当1つとちくわサラダ2本を食べて比較的満腹状態だったため、昼食は大分駅で購入した鶏めしおにぎり2個。


大分駅から運んでくれるのはキハ147形気動車。


ワンマン運転で大分駅~庄内駅間を結んでいます。


大分駅を出て日豊本線・豊肥本線と分かれる久大本線。大きくU字形を描いて、西向きに走っていきます。


しばらくは大分市街地を走っていきますが……


路線が大分川に沿っているので、やがて田園風景が入り交じるようになります。


向之原駅から先は2020年8月29日(土)に運転が再開されました。


大分川と、並行して走る国道210号。


川沿いを走り続け、庄内駅に到着しました。


ここで下車して、駅前に停車している代行バスに乗り換えます。


バスの走行ルートはおおむねこんな感じ。一部、直行バスもありますが、ほとんどの便は途中駅の駅前まで乗り入れます。


ときおり線路と離れ、ときおり線路に沿いつつ、由布院方向へ。


湯平駅のように、駅前ではなく、国道沿いにあるコミュニティバスの停留所が代行バス停留所になっていることも。


JRが運休になっているだけあり、代行バスが走る国道もところどころで交互通行にして工事を行っていました。


路肩の補修中。


久大本線代行バスから見える運休中の久大本線 - YouTube


奥に見えるのは由布岳で、手前は南由布駅。


そして、由布院駅そばの駐車場に到着しました。ここで30分近く停車したのち、このバスが豊後森駅行きとなります。


◆2020年10月2日(金) 15時9分:由布院駅
由布院駅にやってきました。駅名は「由布院」ですが、観光地としては「湯布院」表記が使用されます。1948年に北由布村と南由布村が合併してできたのが由布院町で、のちに湯平町と合併して湯布院町となりました。その後、湯布院町は2005年に庄内町、挾間町と合併し由布市になっています。


列車は来ませんが、駅構内には列車が留置されており、入場券を購入すると見学することができます。そのうち1つは「ゆふいんの森」。なお、車内を見学することはできません。


大分方面はこんな感じ。


そして、これから進む豊後森方面はこんな感じ。


再びバスに戻って、豊後森を目指します。


ルートはおおむねこんな感じ。


大分道には入らずに、主にやまなみハイウェイを走って行きます。


交互通行の待ち時間が1分以上に設定されているところもあり、車列ができることも多々。


落石防止ネットなどの工事をしているようでした。


途中、久大本線の橋梁が道路をまたいできました。この橋梁は無事ですが、流失した橋梁もあります。


バスの車窓から見えた九重町役場。野上川が流れる駐車場そばの斜面が崩れていました。


列車が来なくなって線路が花に埋もれてしまった恵良駅周辺。


駅そばを走る県道678号線は途中で大きく崩れ、全面通行止めに。


16時40分すぎ、バスは豊後森駅前に到着しました。


◆2020年10月2日(金) 16時45分:豊後森駅
約4時間ぶりのスタンプラリー対象駅でうっかり忘れてしまわないように、まずはGPSチェックインを行って蛇柱・伊黒小芭内のスタンプをゲット。ポスターは「貼る場所がない」とのことでまだ貼り出されていませんでした。


次の列車までちょっと時間があったので、駅から徒歩3分の旧豊後森機関庫に足を伸ばしました。


鉄道の運行に蒸気機関車を必要とした時代は、蒸気機関車は前後の区別があるためこの機関庫の転車台を用いて方向転換を行ってきました。しかし、時代とともに蒸気機関車の運用が減少し、1970年に久大本線も無煙化を達成。1971年4月に豊後森機関庫は廃止されました。機関庫と敷地は2006年に玖珠町が購入し公園として整備。2009年に近代化産業遺産の認定を受け、さらに2012年には国登録有形文化財となっています。


転車台の手前に保存されている、9600形蒸気機関車・29612号機。


その背後に扇形の機関庫があります。


展示保存されているのは29612号機だけで、機関庫内はがらんとしています。


列車の出発時間より前に駅に戻ります。豊後森駅に停車する特急「ゆふいんの森」と、右手奥に先ほどまでいた旧豊後森機関庫。


ここからは「ゆふいんの森」で、一気に博多駅まで戻ります。


車内はこんな感じ。土日ではないということもありますが、豊後森から乗車する人の数はそれほど多くありませんでした。


◆2020年10月2日(金) 17時34分:豊後森駅→博多駅
「ゆふいんの森6号」は17時34分に豊後森駅を出発。一路、博多駅を目指します。


玖珠町中心部を離れ、玖珠川沿いに西へと進む「ゆふいんの森」。


遅めのおやつとして、ゆずみつスカッシュとお濃茶アイス、かぼすアイスを購入。


天ヶ瀬を過ぎ、日田へと向かう途中の玖珠川の様子。堤防にかなりのダメージを与えたことがうかがえます。


かと思えば、緩やかな流れとともに美しい光景が広がることも。


やがて、列車は日田駅に到着。


ここで5つ目・竈門襧豆子のスタンプを獲得。


後方展望の様子はこんな感じ。線路ギリギリまで迫る緑の中を走り抜けています。


筑後川流域に広がる平地に出てきたころには日が沈みかけていました。


18時30分前に日が暮れて、18時47分到着の久留米駅では真っ暗に。


駅前にスタジアムがある鳥栖駅はこの日最後のスタンプラリー対象駅。


6つ目のスタンプ、風柱・不死川実弥をゲット。


「ゆふいんの森6号」は19時20分に博多駅に到着。まだ移動しようと思えば移動は可能ですが、すでに車窓を楽しめる状態ではないため、この日はこれにて終了となりました。

ラリー初日で手に入れたスタンプは6つ。全部で13個なのでかなり順調ですが、ここからの移動距離がまた大変でした……。


・つづく
「鬼滅の刃」スタンプを集めつつ煉獄さんの写真を撮り有明海をフェリーで横断してみた - GIGAZINE

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in 取材,   乗り物, Posted by logc_nt

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