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Wordpressを保有するAutomatticがAndroidでもiMessageを使えるメッセージングアプリの「Beeper」を買収


WordpressやTumblerを保有するIT企業のAutomatticが、本来はiOSでしか使えないiMessage仕様でAndroidからメッセージを送れるアプリ「Beeper Mini」を開発するBeeperを買収したことを発表しました。

The World’s Best Inbox Just Got Better – Automattic
https://automattic.com/2024/04/09/automattic-acquires-beeper/


Beeper
https://blog.beeper.com/2024/04/09/beeper-is-joining-automattic/


Beeperは、「iMessage」を本来は使えないはずのAndroidで、しかもApple IDなしで利用できるようになるメッセージングアプリ「Beeper Mini」を開発しています。

Androidからメッセージを送ってもiMessageで青い吹き出しになる「Beeper Mini」登場 - GIGAZINE


AppleはBeeper Miniをブロックする試みを何度か行っていますが、そのたびにBeeper Miniは利用を続けられるよう対策を講じています。連邦取引委員会は「他サービスとの相互運用を拒否するのが単なる反競争的目的であれば正当化は認められない」と、名指しはしていないものの、AppleによるBeeper Miniのブロックを牽制しています。

iMessageをAndroidで使えるようにする「Beeper Mini」に対するAppleのブロック措置を連邦取引委員会が牽制 - GIGAZINE


Beeperによれば、Beeper Miniの利用者は11万5000人ほど。メッセージングアプリの世界は2015年にDiscordが登場して以来、停滞した状態にあり、Beeperとしては「自分たちをサポートしてくれるリソースを備えた強力な同盟者の必要性を感じていた」とのこと。

その点で、Automatticにはオープンソースでユーザーコントロールとプライバシーを最優先で考えてきた歴史があり、Meta、Apple、Microsoft、Google、Matrixなどと良好な関係を築いていることから、新たなコラボレーションの時代を切り開けると期待しているとBeeperは述べています。


一方で、Automatticは、2023年にさまざまなサービスのメッセージを単一の受信箱で表示可能なサービス「Texts.com」を買収して以来、メッセージングへの投資を開始したとのこと。

もともとAutomatticのマット・マレンウィッグCEOとBeeperのエリック・ミギコフスキーCEOは旧知の仲だそうで、今回のAutomatticによる買収後も、BeeperはAutomattic内の一部門として独立運営されていくことになります。

今後、BeeperとTexts.comを完全に融合させるための計画が整ったら改めて発表があるとのことです。

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in ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by logc_nt

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