Appleが家庭用ロボットの開発を検討中であると報じられる
Appleが家庭内で利用できるロボットの開発計画を練っている可能性があることがわかりました。計画は初期段階であり、実現には少なくとも10年以上かかるとみられています。
Apple (AAPL) Explores Home Robots After Abandoning Car Efforts - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-04-03/apple-explores-home-robots-after-abandoning-car-efforts
Apple exploring personal home robots: report
https://www.cnbc.com/2024/04/03/apple-exploring-personal-home-robots-report.html
Apple's next big thing could be a home robot
https://appleinsider.com/articles/24/04/03/apples-next-big-thing-could-be-a-home-robot
Bloombergが関係者からの話として報じたところによると、Appleはパーソナルロボット市場への参入を検討しており、ハードウェアエンジニアリング部門と人工知能・機械学習グループにパーソナルロボットの研究を監督させているとのこと。実現すれば、Appleの「次なる目玉」の一つとなる可能性があるといいます。
計画段階にあるアイデアのひとつが、ユーザーの家事を手伝うモバイルロボットの開発です。
もうひとつが、ディスプレイを動かす卓上ロボットです。卓上ロボットのアイデア自体は数年前から存在し、「FaceTimeセッション中の人がうなずくとディスプレイも上下する」「ビデオ通話中に群衆の中から一人を正確にロックオンしてディスプレイを向ける」などの機能が社内で検討されていたとのこと。ところが、消費者がこのような機器に高いお金を払うかどうかが懸念事項で、重いロボットモーターを小さなスタンドで支えるのは難しいという技術的な課題もあったため、この計画を進めるかどうかをめぐって意見が分かれていたとのことです。
関係者によると、ロボット型スマートディスプレイはモバイルロボットよりもはるかに計画が進んでいるものの、何年もの間、Appleの製品ロードマップから追加されたり削除されたりしてきたといいます。
これらの取り組みはまだ初期段階であり、最終的に製品がリリースされるかどうかは不明。Appleは10年以上を費やしたApple Carの計画を中止したばかりで、複合現実ヘッドセットのApple Vision Proは依然として大きな収益源になるほど普及していないという現状を踏まえ、ロボット開発のための新たな収益源を見つける必要に迫られているとBloombergは指摘しました。
Appleが自動運転車開発プロジェクトをキャンセルしたとの報道、10年以上の開発に終止符か - GIGAZINE
以前、Appleは「会社の将来は自動車、家庭、複合現実の3つの分野で展開する」と語っており、中止した自動車とApple Vision Proで実現した複合現実を除くと残すは家庭のみというところまで来ています。Bloombergは「そのため、Appleはスマートホーム市場で競争力を高める方法を模索するなど、他の分野に焦点が移っているのです」と述べました。
なお、ソフトウェア面ではAI開発に多額の投資が行われていることが明かされており、2024年後半に詳細が明らかにされる予定となっています。
AppleがAI開発に多額の投資を行っていることを明かし「2024年後半に詳細を明らかにする」と話す - GIGAZINE
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