YouTubeが「Apple Vision Pro」向けアプリの開発を予定していることが明らかに
2024年2月にAppleのARヘッドセット「Apple Vision Pro」が発売されました。YouTubeは当初、Apple Vision Pro用アプリの投入を見送っていましたが、方針を転換して、Apple Vision Pro向けアプリを検討していることがわかりました。
YouTube says a Vision Pro app is ‘on the roadmap’ - The Verge
https://www.theverge.com/2024/2/5/24062425/youtube-vision-pro-app-360-vr-video
YouTubeの広報を担当するジェシカ・ギビー氏はニュースサイト・The Vergeに「現時点で共有できる具体的な情報はありませんが、Apple Vision Pro向けアプリがロードマップ上にあるのは確かです」という声明を送付したとのこと。これは、YouTubeがApple Vision Pro向けアプリを前向きに捉えていることを示すものです。
Apple Vision Pro発売前、YouTubeはNetflixやTikTokなどと同様、対応を見送りました。対応した人気アプリはAmazon Prime VideoやTelegram、Discordなど一部にとどまり、それもあくまでiOSアプリが互換モードで動作するという内容で、Apple Vision Pro向けのネイティブ対応を行ったアプリはありませんでした。
一方で、ZoomはApple Vision Pro向けアプリ「Zoom on Apple Vision Pro」を発表しています。
ZoomがAppleの「Vision Pro」向けアプリ「Zoom on Apple Vision Pro」を発表 - GIGAZINE
The Vergeは、Redditのサードパーティーアプリ「Apollo」の開発者であるクリスチャン・セリグ氏が手がけたApple Vision Pro向けのYouTube視聴アプリ「Juno」が4.99ドルの有料アプリながら人気を博していることで方針を転換した可能性を示唆しています。
Juno for YouTube on the App Store
https://apps.apple.com/us/app/juno-for-youtube/id6476961640
なお、YouTubeは2011年から3D表示、2015年から360度ビューをサポートとしています。Apple Vision Proのレビューを行ったThe Vergeのニレイ・パテル編集長が今後の対応の可能性について問い合わせたところ、Appleの広報担当であるジャッキー・ロイ氏は「コンテンツの多くが高品質の空間体験を提供しないデバイス向けに作られていて、場合によってはコンテンツが動きの不快感を与えることもあります。Appleは可能な限り最高の空間メディア体験を提供できるように注力しています」と、事実上対応予定はないと回答。
また、YouTubeにはApple Vision Pro向けアプリが3Dや360度ビューに対応するかを問い合わせたものの、返答はなかったそうです。
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