ハードウェア

Apple Vision Proがバラバラに分解される、特に故障の原因となりそうなパーツは?


2024年2月2日についてアメリカで発売されたApple Vision Proをバラバラに分解する動画が公開されました。特に故障の原因となりそうな部分や、精密機器の詰まった中身が明らかになっています。

Vision Pro Teardown: Behind the Complex and Creepy Tech - YouTube


iFixit’s first Vision Pro teardown looks inside Apple’s new headset - The Verge
https://www.theverge.com/2024/2/3/24059966/ifixit-apple-vision-pro-teardown-video

iFixit teardown gives us a look inside Apple Vision Pro [Video] - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2024/02/03/apple-vision-pro-teardown-video/

Apple Vision Pro teardown reveals a complex construction
https://appleinsider.com/articles/24/02/03/first-teardown-shows-complex-insides-of-apple-vision-pro

バッテリーと本体をつなぐケーブルは、本体側の接続部分は専用機器なしで手でボタンを押すことで簡単に取り外し可能。バッテリー側はiPhoneのSIMカードスロットを引き出す際と同じように「細くて硬い棒」があれば取り外しできます。


なお、専用バッテリーの重量は362gで、Apple Storeで交換用バッテリーを購入することも可能です。価格は199ドル(約2万9600円)

Apple Vision Pro Battery - Apple
https://www.apple.com/shop/product/MW283LL/A/apple-vision-pro-battery


本体前面のカバーガラスは接着剤で固定されているので、一度温めてからピックを差し込んではがします。カバーガラスは丸みを帯びているため、取り外す際にひび割れが発生している部分もありました。


Apple Vision Proのカバーガラスを取り外した状態の写真を、iFixitでCEOを務めるKyle Wiens氏が投稿しています。


Apple Vision Proを装着しているユーザーに誰かが近づくと、ユーザーが相手を認識できるようデバイスから周囲が見通せるようになり、同時にユーザーの両目をデバイス上に映し出します。この疑似的に表現されるユーザーの目を、Appleは「EyeSight」と呼んでいます。Apple Vision Proを分解したiFixitによると、EyeSightはレンチキュラーのように1つのディスプレイではなく有機ELディスプレイ(OLED)・拡大層・レンチキュラー層の3層を用いることで立体的に表現しているそうです。


ただし、EyeSightに対しては「ぼやけて薄暗く、認識するのが困難」という声も上がっています。iFixitも「Apple Vision ProのEyeSightは修理のアキレス腱のように思えます。少し不気味な機能のわりに、故障個所があまりにも多すぎます」と指摘しています。


その他の細かなパーツは基本的にネジで固定されているので分解自体はそれほど困難というわけではないようですが、とにかく細かなパーツの数が多く、非常に精巧に作りこまれていることがよくわかります。そのため、iFixitは「非常に野心的な」製品であると称賛。iFixitは従来、デバイスの修理可能性スコアを公開していますが、Apple Vision Proではこのスコアを公開しておらず、「修理可能性は素晴らしいものではありませんが、プラス面もいくつかある」と指摘しています。

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in ハードウェア,   動画, Posted by logu_ii

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