アート

画像生成AI「Midjourney」のトレーニングに作品が使用されたアーティストが心中を吐露


画像生成AIのMidjourneyのトレーニングに用いられたとされる作品のアーティストをまとめたリストの存在が明らかになりました。ウェブ漫画「Cat and Girl」を発表を発表しているドロシーさんもそのリストに名前が載っていた1人で、その心中を自身のサイトで発表しています。

Cat and Girl
https://catandgirl.com/4000-of-my-closest-friends/

ドロシーさんは1999年に漫画「Cat and Girl」の主人公となる1人の女の子と1匹のしゃべる猫を主人公を生み出しました。その後、2人を主人公にした漫画をウェブページで公開しながら、ドロシーさんはイラストレーターの仕事を続けていたそうです。


「約10年間、私は若者だけが自分の仕事に価値があると考えるようなやり方で、価値があると自分が思うような作品を作り、ほそぼそと生計を立てていました。経済的に安定していれば、お金のない時期を笑い話として振り返りたくなります。笑い話であってほしい、だって辛かったんだから」とドロシーさんは述べています。


Cat and Girlはインターネット上で、無料で誰でも読める作品として公開されました。また、作品のコピーや転載も認めていましたが、営利目的では認めていなかったそうです。

ドロシーさんは「しかし、今はコミュニケーションに最も使われているルートを持つ営利企業のために無報酬の仕事をしなければ、ほとんどの人に無料で漫画を届けることさえできません」とコメント。


さらに、ドロシーさんは「私は小心者です。私はインターネット上で人と議論したくもないし、誰かを訴えたくもありません。私は自分でちょっとした作品を作って、それを世に送り出し、それが誰かにとって何か意味を持てばいいと思っています。誰かを搾取することも、誰かに搾取されることもなく。それが可能であるなら」と述べています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
画像生成AI「Midjourney」のデイビッド・ホルツCEOとは何者なのか、2008年に「Leap Motion」を共同設立してからMidjourneyを開発するまで - GIGAZINE

2026年までにAIのトレーニングに使うデータが枯渇する「データ不足問題」とは? - GIGAZINE

AIの力だけでAngry Birdsのコピーゲームを作成したエンジニアが登場、作成時に使用したプロンプトも公開中 - GIGAZINE

アニメ系イラストに特化した生成AI「にじジャーニー」のスマホアプリ「niji・journey」が正式公開されたので使ってみた - GIGAZINE

人種差別的な画像をネット中に広めるため4chanユーザーがBingの画像生成AIを悪用している実態が暴かれる - GIGAZINE

in ソフトウェア,   ネットサービス,   アート, Posted by log1i_yk

You can read the machine translated English article here.