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サム・アルトマンがOpenAIのCEOに復帰


チャットAIのChatGPTなどを開発するAI開発企業のOpenAIは、2023年11月17日に突如サム・アルトマンCEOの退任および退社を発表しました。突然のアルトマン氏の退任に対し、OpenAIの従業員の9割が「サム・アルトマン復帰と取締役全員の辞任」を要求するなど大騒動になっていたのですが、ついにアルトマン氏のCEO復帰が発表されています。

Sam Altman returns as CEO, OpenAI has a new initial board
https://openai.com/blog/sam-altman-returns-as-ceo-openai-has-a-new-initial-board


Microsoft joins OpenAI’s board with Sam Altman officially back as CEO - The Verge
https://www.theverge.com/2023/11/29/23981848/sam-altman-back-open-ai-ceo-microsoft-board

OpenAI Reinstates Sam Altman as CEO, Adds Microsoft (MSFT) as Board Observer - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-11-30/openai-will-add-microsoft-as-board-observer-plans-governance-changes

Microsoft to take non-voting, observer position on OpenAI's board | Reuters
https://www.reuters.com/technology/microsoft-take-non-voting-observer-position-openais-board-2023-11-30/

現地時間の2023年11月29日、OpenAIはアルトマン氏のCEO復帰、ミラ・ムラティ氏のCTO復帰、グレッグ・ブロックマンの社長復帰を発表しました。アルトマン氏はOpenAIの従業員に対して「私はOpenAIにCEOとして戻ります。これに伴いミラはCTOの役職に戻ります。新しい取締役会ではブレット・テイラー(議長)、ラリー・サマーズ、アダム・ディアンジェロで構成されます」と述べ、CEOへの復帰を発表しています。


なお、これまでのOpenAIの取締役会は同社の共同創設者であり主任研究員も務めていたイルヤ・サツキヴァー氏、QuoraでCEOを務めるディアンジェロ氏、起業家のターシャ・マッコーリー氏、ジョージタウン大学セキュリティ・新興テクノロジーセンターで戦略ディレクターを務めるヘレン・トナー氏の4人で構成されており、この取締役会がアルトマン氏の追放を画策したとされていました。しかし、このメンバーの4人中3人が取締役会から外されたこととなります。

アルトマン氏は自身のXアカウント上でCEO復帰をアナウンスするOpenAIのポストをリポストしています。


アルトマン氏は「将来についてこれほど興奮したことはありません。先行きが不透明で前例のない状況下での皆さんの懸命な努力に非常に感謝しており、我々の回復力とスピリットは業界で他に類を見ないものであると信じています。私たちの使命を達成するための成功の可能性について、非常に素晴らしいと感じています」と、従業員に感謝の意を示しました。


さらに、自身の追放に大きく関わったとされるイルヤ・サツキヴァー氏に対して、アルトマン氏は「私はイルヤを愛し、尊敬しています。彼はこの分野にとって導きの光であり、宝石のような人間だと思います。私は彼に対して悪意を全く持っていません。今後、イルヤが取締役を務めることはありませんが、我々は協力関係を継続したいと考えており、彼がOpenAIでの仕事をどのように継続できるかについて話し合いを進めています」と言及しています。

これに加えて、OpenAIを管理する非営利理事会の議決権のないオブザーバーとしてMicrosoftが加わりました。MicrosoftはOpenAIの主要投資家であり、同社の株式の49%を保有しています。海外メディアのThe VergeはMicrosoftにコメントを求めていますが、同社はコメントを控えました。

なお、アルトマン氏は「顧客をひとりも失わなかったという事実は、我々が皆さんのためにさらに努力する原動力となるでしょう」とも語っています。

アルトマン氏はCEO復帰について、自身のXアカウント上で「会社の利益と使命が常に最優先されます。私と取締役会のメンバーの間に大きな誤解があったことは明らかです。私としては、この経験から学び、会社として前進する際にその学びを応用することが非常に重要です。私は理事会による最近のすべての出来事に対する独立したレビューを歓迎します」と投稿しています。


なお、アルトマン氏は今後の優先事項として「研究計画を推進し、私たちの仕事にとって常に重要であるフルスタックの安全への取り組みにさらに投資すること」「製品の改善と導入を継続し、顧客にサービスを提供し続けること」「多様な視点から取締役会を構築し、ガバナンス構造を改善し、最近の出来事に対する独立したレビューを監督するという非常に重要な任務に懸命に取り組むこと」の3つを挙げています。

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in メモ, Posted by logu_ii

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