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サム・アルトマンはOpenAI以前にも解任された経験がある


OpenAIのCEOを解任されたり復帰したりと騒動を起こしているサム・アルトマン氏は過去にも解任された経験があるとワシントンポスト紙が報じています。

Before OpenAI, Sam Altman was fired from Y Combinator by his mentor - The Washington Post
https://www.washingtonpost.com/technology/2023/11/22/sam-altman-fired-y-combinator-paul-graham/


サム・アルトマン氏は2023年11月17日にOpenAIのCEOを退任しました。この退任は取締役会による事実上の解任であり、社内から強い反発が発生。Microsoftが受け入れを発表したり、OpenAIの従業員の9割が「アルトマン氏の復帰と取締役全員の辞任がなければ新会社に行く」という書簡に署名したりするなど事態は混迷を極めていましたが、最終的には取締役会のメンバーを刷新してアルトマン氏がOpenAIのCEOに復帰することになりました。

OpenAIのCEOにサム・アルトマンが復帰し取締役会のメンバーも刷新 - GIGAZINE


ワシントンポスト紙の報道によると、アルトマン氏が解任されるのは初めてではないとのこと。アルトマン氏は2014年からスタートアップインキュベーターであるYコンビネータのCEOに就任していましたが、2019年に辞任しました。当時の関係者によると、アルトマン氏は組織よりも個人的な事情を優先することが多く、欠勤によって同僚や担当していたスタートアップを不安にさせがちだったとのこと。また、Yコンビネータのインキュベーションプログラムで発見したスタートアップに対して個人の立場からも投資し、個人としての利益を最大化していました。

OpenAIでの解任騒動が発生した理由については「AIの成長とAIの安全性のバランス」などイデオロギー的な面が報道されていますが、ワシントンポスト紙は取締役会に詳しい関係者からの証言として、「アルトマン氏が権力に対するいかなるチェックも避けようとしているのではないかという懸念が解任投票につながった」と報道しています。


アルトマン氏が解任された後、OpenAIの取締役会のメンバーはアルトマン氏に対して、「アルトマン氏の活動を監視するグループに同意するなら」という条件付きで自分たちが辞めてアルトマン氏をCEOに復帰させる意向を伝えていたとのこと。しかしアルトマン氏は自分の思い通りになるメンバーで取締役会を構成したかったため交渉は決裂しました。

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そのほか、元OpenAIの従業員でアルトマン氏の下で2年間働いたというジェフリー・アーヴィング氏によるX(旧Twitter)への書き込みによると、アルトマン氏はウソをついて人を操ろうとする傾向にあったと述べられています。


一方で、アルトマン氏はOpenAIの従業員から多大な支持を集めており、最終的にはOpenAIの取締役会を刷新してCEOに復帰することになりました。OpenAIへの復帰が発表された後、Xへのポストにてアルトマン氏は「ここ数日間私がやったことはすべて、このチームとその使命を団結させるために役に立った」と述べました。

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in メモ, Posted by log1d_ts

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