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AppleはRCSに対応するがAndroidからのメッセージを読みにくい緑色の吹き出しのままにする可能性大


Appleが、ファイル転送機能や既読通知機能を備えたメッセージ送受信規格「RCS」の採用を発表しました。しかし、iPhoneはAndroidからのSMSを内容が読みにくい緑色の吹き出しで表示しており、RCSでも同じように緑色の吹き出しを使う可能性が指摘されています。

What color bubbles will RCS messages be? Here's Apple's answer - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2023/11/16/apple-confirms-rcs-messages-will-have-green-bubbles/

「RCS」はAndroid陣営の旗手であるGoogleが2007年から推進する規格で、SMSが「メッセージを送受信する」だけにとどまるのに対して、ファイル転送や既読を通知する機能を備えています。しかしAppleは長らくRCSへの対応を見送っており、Appleの純正メッセージングアプリ「iMessage」から、Androidユーザーに写真などを送ることができないと苦情が出ていました。

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しかし、ついに2024年からAppleがRCSを採用することが発表されました。

Appleが2024年からRCSを採用すると発表、iPhoneとAndroid間でテキストメッセージでの既読通知や高解像度の写真・動画の送受信などが可能に - GIGAZINE


これで長年の問題がついに決着したと言いたいところですが、ニュースサイト・9to5macは「吹き出しの青色・緑色の議論」は続くことになると指摘しています。

AndroidはSMSでもRCSでも、メッセージを表示する吹き出しに濃さの異なる青色を用いています。しかし、Appleの場合、iMessageは青い吹き出しで、SMSは緑色の吹き出しです。緑色の地に白文字は読みにくく、Appleは意図的に読みにくくしているのではないかという指摘があるのですが、RCSでも引き続き緑色が用いられることになると予想されます。

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今後Appleが配色を考え直す可能性はゼロではないものの、RCSを採用したからといって「AppleがiMessageを開放するわけではない」と9to5macは指摘しています。

なお、独特なデザインのスマートフォンで知られるNothingが、AndroidでもiMessageで青い吹き出しになるというチャットアプリ「Nothing Chats」をリリースしていましたが、セキュリティ問題でアプリストアから削除されています。

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in ソフトウェア, Posted by logc_nt

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