Appleが「未開封のiPhoneに最新のソフトウェアアップデートを適用できる」システムを導入する可能性が報じられる
iPhoneを購入して最初に起動した際、デバイスにインストールされているiOSのバージョンが古く、すぐにソフトウェアアップデートを行った経験がある人もいるはず。しかし、AppleがiOSアップデートを未開封のiPhoneに適用できるシステムを導入する可能性をBloombergのマーク・ガーマン記者が報じています。
Apple October 2023 Executive Promotions: New VPs of Retail, Software, Operations - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/newsletters/2023-10-15/apple-october-2023-executive-promotions-new-vps-of-retail-software-operations-lnrh4t94
Apple Stores could update iPhones without opening boxes
https://appleinsider.com/articles/23/10/15/apple-plans-to-update-iphones-in-store-without-opening-the-boxes
Apple Storeなどの小売店で新品のiPhoneを購入すると、デバイスにインストールされているiOSのバージョンが古い可能性があります。実際に、2023年9月22日に発売されたiPhone 15シリーズの初期ロットには、2023年9月18日にリリースされた「iOS 17」がインストールされていました。しかしAppleは2023年9月21日にバグ修正やゼロデイ脆弱(ぜいじゃく)性の修正を施した「iOS 17.0.1」をリリースしています。
3つのゼロデイ脆弱性が修正されたセキュリティアップデートを含むiOS 17.0.1およびiPadOS 17.0.1が配信される - GIGAZINE
そのため、実際にiPhone 15シリーズを最初に手にした時にはすでに古いiOSのバージョンとなっており、アップデートの重要度によってはユーザーはiPhoneを箱から出してただちにソフトウェアアップデートを行う必要があります。
この状況を改善するため、AppleはユーザーにiPhoneを手渡す前にソフトウェアアップデートを行うシステムを考案したと考えられています。ガーマン氏によると、Appleが開発したシステムは、独自のパッド状の装置で、その上に未開封のiPhoneを置いて使用するとのこと。
未開封のiPhoneを置くと、システムは箱を開けることなくワイヤレスでiPhoneの電源を入れ、ソフトウェアのアップデートを行い、その後iPhoneの電源を落とすことが可能とされています。こうして最新のソフトウェアアップデートが施された状態でユーザーに未開封のiPhoneが届けられるというわけです。
ガーマン氏は「Appleはこのシステムを2023年の年末までにApple Storeに展開することを目指しているようです」と推測しています。また、海外メディアのApple Insiderは、「ガーマン氏は未開封のiPhoneのソフトウェアアップデートについてのみ言及していますが、このシステムをAppleの他の製品にも拡張できる可能性があります」と述べています。
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