Xがイーロン・マスクに解雇された元Twitter従業員2200人の仲裁請求に応じて交渉開始
イーロン・マスク氏はTwitter(現X)を買収した直後に大規模な人員削減を実施しました。マスク氏によって解雇された元従業員の中には訴訟を提起する人もおり、2200人の元従業員による仲裁裁定も進められています。新たに、Xが仲裁裁定の求めに応じて交渉を開始したことが明らかになりました。
Elon Musk's Twitter Layoffs Severance Fight Heads to Settlement Talks - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-09-14/twitter-mass-layoff-severance-fight-heads-to-settlement-talks
Xやマスク氏は複数の元従業員から訴訟を提起されています。中でも、デラウェア州の裁判所では元社員のクリス・ウッドフィールド氏が中心となって2200人もの元社員がXやマスク氏に対する仲裁裁定を進めており、Xは仲裁手数料だけでも5億円超えの支払いを余儀なくされることが報じられていました。
Xは元Twitter社員との仲裁手数料だけで5億円超えの支払い義務が生じている - GIGAZINE
新たに海外メディアのBloombergが匿名の元Twitter従業員から「元従業員の代理人を務めるシャノン・リス・リオーダン弁護士が元従業員に送ったメモ」を入手しました。メモには「10カ月にわたってあらゆる方向から働きかけ続けた結果、私たちはTwitterを交渉のテーブルに着かせることに成功しました」「Twitterは私たちの申し立てを解決するために、私たちと話し合いたいと考えています」と記されていたとのこと。さらに、メモには非公開の交渉が2023年12月1日と2023年12月2日に予定されている旨も記されていました。
リス・リオーダン氏はBloombergに対して「個別の仲裁や法廷での十数件の集団訴訟において、約2000人の元Twitter従業員の代理人を務めることを光栄に思います。私たちは、未払い金が支払われるように懸命に働いています」と述べています。
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