Twitterが本社家賃8億円超の滞納で訴えられる、ロンドンや他のオフィスでも訴訟に
by Dale Cruse
イーロン・マスクCEOのもとコスト削減に取り組む中、オフィスの家賃を滞納していると報じられてきたTwitterが、本社の家主であるSRI Nine Market Squareから訴えを起こされました。
Lawsuit: Twitter stopped paying rent at headquarters after Musk took over | Ars Technica
https://arstechnica.com/tech-policy/2023/01/twitters-landlord-sues-for-millions-in-unpaid-rent-at-firms-us-headquarters/
(PDFファイル)SRI NINE MARKET SQUARE LLC, a Delaware limited liability company,Plaintiff, vs. TWITTER, INC., a Delaware corporation,and DOES ONE through TEN, inclusive,Defendant.
https://cdn.arstechnica.net/wp-content/uploads/2023/01/landlord-vs-twitter.pdf
訴えを起こしたのは、Twitter本社が入居しているサンフランシスコのビルのオーナー、Sri Nine Market Squareです。
SRI Nine Market Square(以下、SRI)とTwitterが賃貸契約を交わしたのは2011年4月20日のことで、当初は7階・8階・9階の3フロアで、延床面積は16万2906平方フィート(約1万5000平方メートル)でした。その後、2階・5階・6階・10階・11階も追加され、延床面積は46万2855平方フィート(約4万3000平方メートル)に増加しています。
契約に基づいて支払われる賃料は月額賃料、追加賃料合わせて、2023年1月分で342万7722.14ドル(約4億4680万円)。Twitterの契約履行の担保として362万9331.65ドル(約4億7320万円)の信用状が発行されていて、Twitterの所有権移転があった場合は信用状を1000万ドル(約13億円)増額することが定められていました。
SRIの主張によると、イーロン・マスク氏による買収で所有権の移転があったと考えられるため、Twitterに信用状の増額を求めたところ、Twitter側は期限までに入金せず「増額の必要はない」と主張したとのこと。
また、Twitterが2022年12月分の賃料、総額336万3815.29ドル(約4億3850万円)を期限までに支払わなかったため、SRIは信用状の取り崩しを実施。残額は26万5516.36ドル(約3461万円)となりました。
Twitterは信用状への補充の要求にも応じず、2023年1月の賃料も滞納。再び信用状の取り崩しが行われ、残額は1ドル(約130円)となりましたが家賃分に足りず、SRIは訴訟に踏み切りました。
なお、Twitterはサンフランシスコの別のオフィスやロンドンのオフィスでも家賃を滞納して訴訟に直面。シンガポールにあるアジア本社では、家賃不払いのためにスタッフが退去させられる事態も発生しています。
Twitterアジア本社のスタッフが家賃不払いで退去を命じられる - GIGAZINE
・関連記事
Twitter買収時に生じた約1兆7000億円の負債利子の最初の支払日が間もなく訪れる - GIGAZINE
Twitterの1日当たりの収益は前年比で40%も減少し広告主のトップ500社以上が広告支出を一時停止したことが明らかに - GIGAZINE
Twitterが業績不振で本社ビルの一部をまた貸しへ - GIGAZINE
・関連コンテンツ