「2023年にiPhoneが世界一のスマホブランドになる」と著名アナリストが言及、iPhone 15 Pro Maxの出荷台数は新モデルの35~40%を占める可能性も
TF International Securitiesのテクノロジー業界アナリストであり、Appleに関する確度の高いリーク情報でもおなじみのミンチー・クオ氏が、iPhoneが2023年にスマートフォン出荷台数で世界一になると予測しました。さらに、2023年に登場するハイスペックモデルのiPhone 15 Pro Maxは、iPhone 15シリーズの35~40%を占めるとも言及しています。
Apple could see a rebound in its stock price ahead of new product announcements in September and could become the world’s largest smartphone brand by 2023 and 2024 / Apple在9月新產品發布前或迎來股價反彈機會,並可望在2023與2024年成為全球最大智慧型手機品牌 | by 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) | Aug, 2023 | Medium
https://medium.com/@mingchikuo/apple-could-see-a-rebound-in-its-stock-price-ahead-of-new-product-announcements-in-september-and-49863c2233d5
大立光為潛望鏡趨勢領先與主要贏家;潛望鏡為iPhone 15系列最大賣點;華為潛望鏡機種出貨成長快速 / Largan is the leading & major winner of periscope trend; periscope is iPhone 15 Pro Max’s biggest selling point; Huawei’s periscope model shipments grow rapidly | by 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) | Aug, 2023 | Medium
https://medium.com/@mingchikuo/largan-is-the-leading-major-winner-of-e9b8c63cc904
Kuo: iPhone 15 Pro Max to Account for 35–40% of New iPhone Shipments - MacRumors
https://www.macrumors.com/2023/08/28/kuo-iphone-15-pro-max-shipment-share/
クオ氏の調査によると、2023年のSamsung製スマートフォンの出荷台数は2億2000万台に減少する見込みだそうです。これに対して、AppleのiPhone出荷台数は2023年に2億2000万台から2億2500万台に到達すると予測されています。この予測が当たればAppleはSamsungを抜いて世界最大のスマートフォンブランドになる模様。スマートフォン出荷台数ランキングについて、クオ氏は「Appleのエコシステムに長期的にプラスの影響を与える可能性がある」と言及しました。
2022年のスマートフォン市場における出荷台数や売上の比率は以下の記事にまとめられています。市場調査企業・Counterpointのデータによると、2022年のスマートフォン出荷台数はSamsungが2億5950万台で1位、Appleは2億2470万台で2位でした。
2022年の全世界スマートフォン出荷台数は2013年以来最低の12億2670万台に、Appleはスマートフォン市場における営業利益の85%を獲得 - GIGAZINE
さらに、クオ氏によるとAppleの2024年のiPhone出荷台数の目標は2億5000万台となり、これは2023年比で5~10%増という数字になるとクオ氏は予測しています。2024年のスマートフォン市場の需要に対して、Samsungの見解は依然として保守的であるため、Appleは2024年にも世界最大のスマートフォンブランドとなる可能性が高いとクオ氏は指摘しました。
加えて、スマートフォン市場ではサプライチェーンの問題で、iPhone 15シリーズの出荷台数(特にiPhone 15 Pro Max)が制限される可能性が懸念されています。クオ氏はiPhone 15シリーズの出荷台数が8000万台ほどに制限されるのではと推定しました。なお、iPhone 15シリーズについては、複数メディアが「パーツの供給不足により生産台数が制限される」と報じています。
iPhone 15はパーツの供給不足で生産台数が減少すると複数のアナリストが予測 - GIGAZINE
しかし、iPhone 15 Pro Maxは今週にも大量出荷を開始し、Appleは同時に過去モデルの出荷数も増やしているとクオ氏。このため、Appleの株価が2024年下半期に短期的なリバウンドを見せる可能性があると言及しています。
さらに、クオ氏はiPhone 15 Pro Maxが2023年に発表されるiPhone 15シリーズ全体の出荷台数の35~40%を占めることになると予測しました。クオ氏によると、iPhone 15シリーズの中でiPhone 15 Pro Maxは最も出荷台数の割合が大きくなる模様。加えて、2024年下半期のiPhone 15 Pro Maxの出荷台数は、2023年下半期のiPhone 14 Pro Maxと比べて10~20%増加するだろうとも予測しています。これはiPhone 15 Pro Maxにのみ搭載されるペリスコープレンズカメラにより、好調な売り上げを期待できるとAppleが考えているためだそうです。
また、Appleは2024年発表のiPhone 16シリーズではiPhone 16 Proにもペリスコープレンズカメラを搭載するだろうとクオ氏は予測しました。これにより、ペリスコープレンズカメラを搭載したiPhoneの出荷割合は2024年下半期には前年比で70%増加すると予測されています。
クオ氏の調査によると、中国のスマートフォンブランドで最も急速に成長しているのはHuaweiだそうです。Huaweiは最も積極的にペリスコープレンズカメラを採用している企業でもあります。クオ氏によると、ペリスコープレンズカメラを搭載したスマートフォンの出荷台数は2023年に1500~2000万台に達し、2024年には前年比で70~80%増の約3000万台に到達するとも予想しています。
AppleのiPhone 15 Pro Maxにペリスコープレンズを独占的に提供しているのはLarganという企業で、同社はHuaweiのペリスコープレンズの主要サプライヤーでもあります。クオ氏によると、Huaweiが使用しているペリスコープレンズの60%以上をLarganが供給しているそうです。なお、ペリスコープレンズの単価は一般的な高級7Pレンズと比べて3~4倍以上高価です。そのため、LarganはAppleとHuaweiによる積極的なペリスコープレンズの採用により、大きな恩恵を受けることになるとクオ氏は予想しています。
・関連記事
iOS 17のベータ版からiPhone 15 Proで追加されるアクションボタンの詳細が明らかに - GIGAZINE
iPhone 15はパーツの供給不足で生産台数が減少すると複数のアナリストが予測 - GIGAZINE
iPhone 15用USB-CケーブルはMFi認証なしでUSB 2.0対応か - GIGAZINE
iPhone 15ではUSB-CポートとSIMカードスロットが統合される可能性 - GIGAZINE
iPhone 15シリーズの発表&発売時期やAppleが開発中のM3搭載Macの詳細などが明らかに - GIGAZINE
・関連コンテンツ