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イーロン・マスクがロシアとウクライナ間の戦争で大きな影響力を持っているとの指摘

by Steve Jurvetson

2022年2月24日にロシアがウクライナ侵攻を開始して以降、テスラやSpaceXのイーロン・マスクCEOはウクライナ国内の通信インフラストラクチャが使用不可になる懸念に対して、SpaceXの衛星インターネットサービス「Starlink」の提供を開始しています。一方でマスク氏はロシアのウラジーミル・プーチン大統領とも個人的な連絡を取っていることが報じられています。

Elon Musk’s Shadow Rule | The New Yorker
https://www.newyorker.com/magazine/2023/08/28/elon-musks-shadow-rule


Elon Musk Told Pentagon He Spoke to Russia's Putin, New Yorker Says - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-08-21/musk-told-pentagon-staff-he-spoke-to-putin-before-starlink-call


海外メディアのThe New Yorkerによると、2022年10月に行われたアメリカ国防総省の最高政策責任者であるコリン・カール氏とマスク氏との電話会談の中で、マスク氏は「ロシアのプーチン大統領と個人的に話をした」ことや「SpaceXのStarlinkのサービス適用外である、ロシアと紛争中の領土に入ったウクライナ軍が、Starlinkへの接続ができなくなった」ことを伝えたことが報告されています。

マスク氏は2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻の開始後すぐに、Starlinkのサービスをウクライナで開始し、接続用の端末を発送しました。

イーロン・マスクの指示で衛星インターネット「Starlink」がウクライナであっという間に利用可能に - GIGAZINE


カール氏はThe New Yorkerに対して「私の推測では、マスク氏はStarlinkの関与によってウクライナの戦争継続が可能になっているとロシアで見られつつあることに神経質になっており、ロシアによるその懸念を解消するための方法を模索しているようです」と述べています。

ウクライナ軍では、オンライン接続に乏しい地域でも監視ドローンや爆撃用無人航空機との連携を行うために、Starlinkが活用されていることが報じられています。

ウクライナが「対戦車爆撃」にStarlinkを活用し始めたという報道 - GIGAZINE


また、マスク氏は自社の技術が戦争に使用されているという事実に不安を募らせているとされ、マスク氏はウクライナへの技術提供を行う一方で、ロシアに対して非常に有利な和平公約を結ぶことを提案しています。


The New Yorkerによる報道を受けて、アメリカ国防総省のジェフ・ユルゲンセン報道官は「我々はこの件に関する報道について把握しています。また、国防総省は2022年6月からSpaceXと契約を結んでいますが、Starlinkが持つ特定の能力や契約内容、またはパートナーに関する追加の詳細は明らかにしません」と述べています。

一方で2022年10月にマスク氏は「プーチン大統領と話したのは2021年4月頃に一度きりで、その時の会話の題材は宇宙についてでした」と述べ、ウクライナへの侵攻に関わる会話を行っていないことを強調しています。

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in メモ, Posted by log1r_ut

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