イーロン・マスクがX(旧Twitter)のクリエイターへの収益分配について手数料を取らない新方針を発表、さらにAppleの手数料についてもティム・クックCEOと交渉すると公表

X(旧Twitter)では2023年7月から、有料サブスクリプションサービスのTwitter Blueユーザーに対して広告収益の分配を開始しています。2023年8月2日に収益の分配について、イーロン・マスク氏は「一定の基準を超えるまでは手数料を取らないことにします」と報告し、さらに30％にも上るApp Storeの手数料に関して「ティム・クックCEOと話をします」と述べています。

Elon Musk says he’ll ask Tim Cook to lower App Store fees for X subscriptions
https://www.engadget.com/elon-musk-says-hell-ask-tim-cook-to-lower-app-store-fees-for-x-subscriptions-223952210.html

Elon Musk says he’s going to talk to Tim Cook about adjusting the Apple tax - The Verge
https://www.theverge.com/2023/8/2/23817821/elon-musk-twitter-tim-cook-apple-tax

Elon Musk Wants Apple to Lower Fees for 'X' Creators - MacRumors
https://www.macrumors.com/2023/08/02/elon-musk-app-store-lower-fees/

Xは2023年7月に、投稿のリプライ欄に表示された広告から得た収益の一部を、投稿したクリエイターに分配するプログラムを開始しました。収益を得たクリエイターの一部には、数百万円もの分配金を受け取ったと報告するユーザーも現れたことが報告されています。

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その後、2023年7月28日にXは、広告収益分配プログラムを日本を含めた世界中に展開することを発表しています。

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広告収益分配プログラムに関してマスク氏は8月2日に、「広告収益の分配金が10万ドル(1400万円)を超えないクリエイターからは手数料を取らず、10万ドルを超えたクリエイターからはその額の10％を徴収するように修正しました」と報告しています。

マスク氏によると、これまでの広告収益分配プログラムにおける手数料は、分配金の額を問わず一律で10％が徴収されていたとのこと。

なお、広告収益分配プログラムの新たな手数料の徴収方法は、従来の方法と同様、分配が開始されてから最初の12カ月は手数料が無料になることが伝えられています。

さらにマスク氏は、Appleのアプリストア「App Store」に売上の30％を手数料としてAppleに支払う必要があることに触れ、「ティム・クック氏と話をして、手数料を調整できないかどうか確認します」と述べています。

以前からマスク氏はたびたびApp Storeに対して、「App Storeがサードパーティー製アプリから徴収する手数料が高額すぎます」と批判しています。

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また、マスク氏はApp Storeの手数料を回避するためにTwitter Blueの展開を遅らせたことが報じられていました。

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投稿の中でマスク氏は、Appleに対してX上で全クリエイターが稼ぐ料金の30％ではなく、10万ドル以上の分配金を得るクリエイターから得た10％の手数料のうちの30％を徴収するように要求しています。

一方で、海外メディアのMacRumorsは「Appleはこれまで手数料に関する規則に例外を設けたことはありません」と述べており、マスク氏が要求する手数料の調整が成功するかどうかは不透明です。