UFO・UAPを24時間365日監視するためのオープンソースの市民科学プロジェクト「Sky360」
未確認飛行物体(UFO)や、そもそも物体なのかもわからない未確認空中現象(UAP)について、政府の公式説明が不透明であるとして、問題を自分たちので解決するため、オープンソースの市民科学プロジェクト「Sky360」が設立されました。
Sky360
https://www.sky360.org/
UFO Hunters Built an Open-Source AI System To Scan The Skies
https://www.vice.com/en/article/g5yqmb/ufo-hunters-built-an-open-source-ai-system-to-scan-the-skies
市民主導のUFO・UAP研究は新しいものではなく、たとえばUFOの目撃証言を研究する非営利団体・MUFONは1969年設立です。
Sky360は、関心のレベルとテクノロジーの進歩が転換点に達し、市民研究者でも分析用の大規模な実用的データを自分たちで生成できると考えているとのこと。
Sky360の共同議長であるリチャード・G・ホップ氏は「UFO・UAPに関するデータは、軍事用途のセンサーで得られたものです。政府は多くのデータを保有していますが、分析のために大学にデータを提供することはありません」と述べ、政府によるUAP目撃証言の管理に不信感があることから、自分たちでデータを集めて管理していくという考え方が必要だと述べました。
Sky360でUAP監視に用いられる「Sky360ステーション」は、広角魚眼レンズを備えた「AllSkyCam」とパンチルトフォーカスカメラで構成されています。AllSkyCamはすべての動きを記録しており、ソフトウェアによる分析で何らかのイベントがあったと判断されるとパンチルトフォーカスカメラがオブジェクトを追跡、さらなる分析を行う仕組みとなっています。
Sky360 UAP Tracking Project v1promo - YouTube
実際にSky360ステーションで撮影された映像が公開されています。以下はアラスカで2021年4月14日に撮影された、落下する物体の映像。正体は確認されていないものの、巨大バルーンか何かだとみられています。
Unknown object falling from the sky above Alaska 2021-04-14 - YouTube
また、ヒューストン上空では2020年5月27日にUAPが撮影されています。
Unknown object #2 above Houston 2020-05-27 - YouTube
西の方から小さな光球が出現。
やがて、点滅しつつ画面中央の方へゆっくりと移動。
少し停止していたかと思うと、画面の左下方向への移動を開始。
そしてここでは停止することなくぐるっと方向転換、少し左右にふらつきつつ、ゆっくりと画面左上側へと消えていきました。
Sky360では、2023年6月にソフトウェアの最初の開発者向けビルドをリリースしたいと考えているとのことです。
Sky360 · GitHub
https://github.com/Sky360-Repository
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