「未確認飛行物体」を捉えたムービーをアメリカ国防総省が機密解除
アメリカ海軍のパイロットが撮影し、長い間機密扱いになっていた「未確認飛行物体を撮影したムービー」が機密解除されたと、アメリカ国防総省が発表しました。機密解除されたムービーは計3つで、実際に物体を目にしたパイロットが「羽がないのにあのようなパフォーマンスと加速で飛行するものを見たことがありません」と語る内容と合致するムービーとなっています。
Pentagon declassifies Navy videos that purportedly show UFOs - ABC News
https://abcnews.go.com/Politics/pentagon-declassifies-navy-videos-purportedly-show-ufos/story?id=70364183
2004年11月14日、アメリカ海軍のレーダーが不審な飛行物体を捉えたため、F/A-18E/F戦闘機に乗り込んだ海軍パイロットたちが出撃。パイロットたちは謎の飛行物体に遭遇し、その姿を映像として捉えました。
長い間、この映像は非公開だったのですが、情報を入手したニューヨーク・タイムズによって、2017年12月にムービーが一般公開されました。その後、2019年9月に海軍の広報担当者が「ムービーは本物」だと認め、再び映像は大きな話題を呼びました。
UFO動画は「本物」だとアメリカ海軍が認める、ただし海軍に公開の意図はなかった - GIGAZINE
UFOを捉えたムービーは計3つ存在しますが、2020年4月27日付で、アメリカ国防総省がこれら3つのムービーの機密解除を発表しました。アメリカ国防総省の広報担当であるスーザン・ゴッホ氏は「アメリカ国防総省は、機密扱いを受けていた3つのムービーの公開を認めました。1つは2004年11月、残り2つは2015年1月に撮影されたものです。これらは2007年と2017年に無許可で公開されたあと、パブリックドメインとなっています」「ムービー中の空中現象は依然として『正体不明』だとされています」と述べています。
機密解除されたムービーは以下の3つ。2004年11月にサンディエゴ沿岸で海軍のパイロットによって撮影されたムービーがこれ。
"Nimitz" video from 2004 - YouTube
以下は2015年1月に撮影されたムービー。
"Gimbal" video. - YouTube
これも2015年1月に撮影されたものですが、上記とは別のムービー。パイロットが「一体あれは何だ?!」と興奮気味に物体を追っている様子が映し出されています。
"Go fast" video - YouTube
「徹底的な調査が行われ、国防総省はこれら機密扱いのムービーの公開を認めても、システムや高度な機能が明らかになることはなく、正体不明の空中現象によって侵入を受けた軍事空域のその後の調査に影響を及ぼすものではないと判断しました」とゴッホ氏は述べています。
なお、元海軍中佐であり2004年11月の訓練中に正体不明の飛行物体を目撃したというデビッド・フレーバー氏は、2017年にABCニュースの取材に対して「私が言えるのは、あれがこの世界のものではなかったということです。私は頭がおかしいわけでも、酔っているわけでもありません。18年のパイロット生活で、空の領域のものは全て見てきました。しかし、あれはそのうちどれでもありませんでした。羽がないのにあのようなパフォーマンスと加速で飛行するものを見たことがありません」と語っています。
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